研究課題/領域番号 |
19K20726
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90130:医用システム関連
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
森田 伸友 国立研究開発法人産業技術総合研究所, エレクトロニクス・製造領域, 研究員 (90807554)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | ECMO / 血栓 / 光センサ / MEMS / 異常診断 / モニタリング / マイクロセンサ / IoT / 光計測 / 血栓検出 / 機械学習 / システム開発 / 血液モニタリング |
研究開始時の研究の概要 |
人工心肺や透析等に用いる体外血液循環回路において,最適な抗凝固管理に向けた血栓監視センサシステムが求められている.この実現のためには,血栓形成リスクをもつあらゆる場所に設置可能な小型センサと,センサから得られる情報から血栓形成を正しく判断するための判定アルゴリズムが必要である. 本研究では,血栓形成リスクのある様々な場所に設置可能な超小型血栓センサの開発と,AIによる異常診断手法を利用した血栓形成判定アルゴリズムの確立を目指す.
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研究成果の概要 |
COVID-19の蔓延以前から、ECMO等の体外血液循環回路における血栓の発生や出血が問題となっている。血栓と出血のない最適な治療条件を知るためには、まず血栓の発生状況をリアルタイムにモニタリングする技術が必要である。本研究では体外循環回路中に多数点在する血栓リスク部を監視可能な血栓センサシステムの実現を目指し、センササイズ3x4x0.9mm3,最小血栓検出感度0.2ccを実現した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
以前から血栓モニタリングの基礎研究はなされているが、大型機器が必要という制約のため臨床に有効な手段とはなり得ない。新たな超小型の血栓モニタリングセンサを実現できれば、医療現場での血栓モニタリング、それによる治療成績の向上が見込まれる。体外血液循環は年間数千症例である。年間数百万台が出荷されるスマホ等が主用途である半導体やマイクロマシンの分野では非常にニッチな用途とされ、これらの技術は十分に医療に生かされていない。本研究によってAI導入による新規医療診断システムの開発方法を確立することで、医療現場のDXを加速することが可能となると考えられる。
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