研究課題/領域番号 |
19K20728
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90140:医療技術評価学関連
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
広田 雅和 帝京大学, 医療技術学部, 講師 (40835435)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 眼球運動 / 人工知能 / 両眼視 / 視線計測 / 斜視 / 両眼視機能 / 機械学習 / 眼科学 / 視線 / 眼科 / 視覚 |
研究開始時の研究の概要 |
眼球運動障害の発生率は加齢によって増加し、80 歳以上では 50% 以上が日常生活において何らかの眼球運動障害を有している。高齢化社会において、眼球運動異常は身近な病気の一つであるが、従来の眼球運動検査は日常生活とかけ離れた環境で測定しているため、万国共通のゴールデンスタンダードが存在しない。本研究では日常生活に近い環境下で眼球運動を短時間で他覚的に測定できる試験システムを新たに開発し、眼球運動を可視化および数値化する。更に、得られたデータを元に人工知能技術「ディープラーニング」を用いて、障害部位や疾患を推定するプログラムを開発することで眼球運動障害の診断および治療に役立てることを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究では,動的HESS検査を開発することで,斜視患者が視線を移動した後,右眼の映像と左眼の映像を一つにする再融像時間が延長していることを明らかにした. 非侵襲的に両眼の眼球運動を計測可能な赤外線視線追跡装置と人工知能技術を組み合わせることで,現実空間における眼球運動検査の手技を変更することなく,被験者の眼球運動を他覚的定量評価法できるVOG-SSDシステムを開発した.さらに,眼球運動検査の自動解析アルゴリズムを開発し,検査の実施と結果の解析をシームレス化することに成功した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで,眼科外来における眼球運動検査は,検者である視能訓練士が目視で患者の眼球運動が正常であるか,異常であるかを判定していた.目視での判定は,定性的であり,検者間で結果が異なることや,検査中のデータが記録されないため経時的な変化を追えない問題点があった. 本研究において,研究代表者は,眼科外来で行われている眼球運動検査を他覚的定量評価することに成功した.さらに検査中の結果も記録できるため,眼球運動に異常を来した患者の経時変化を追うことで,治療効果を詳細に把握できるようになった.
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