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ALS患者の経口摂取延伸を目指すPAP療法最適期間の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K20753
補助金の研究課題番号 16H07002 (2016-2018)
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金 (2019)
補助金 (2016-2018)
研究分野 補綴・理工系歯学
研究機関広島大学

研究代表者

平岡 綾  広島大学, 病院(歯), 歯科診療医 (60781812)

研究期間 (年度) 2016-08-26 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード歯学 / 舌圧 / ALS / 舌接触補助床 / 最大舌圧 / 筋萎縮性側索硬化症 / 歯科 / 脳神経疾患
研究開始時の研究の概要

筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者の舌の筋力(最大舌圧)と経口摂取状況の関連を明らかにするために,過去のデータをさかのぼり調査,比較することにより,1年間でどの程度最大舌圧および経口摂取状況に変化があるのかを調べ,最大舌圧と経口摂取状況の関連を明らかにする.
また,患者の低下した舌筋力を補うため,舌接触補助床(PAP)を装着し,PAP装着が最大舌圧および経口摂取期間に与える影響を明らかにする.PAPを装着したALS 患者および装着しなかったALS 患者を1年間追跡し,最大舌圧および経口摂取状況の変化を比較することで,PAP装着がALS患者の最大舌圧および経口摂取期間に与える影響を明らかにする.

研究成果の概要

筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者への舌接触補助床(PAP)療法の最適な開始時期および終了基準を明らかにすることを目的とした.35名の患者の最大舌圧と経口摂取状況および嚥下動態の経時的変化を追跡し,8名の患者にPAPを作製した.その結果,最大舌圧と喉頭蓋谷の残留量の関連を認めた.さらにPAP装着で,口腔期へのアプローチが奏功した.このことから,ALS進行の初期は口腔期の筋力低下が主であると考えられ,舌圧値を目安に早期から体重管理を行うことで経口摂取可能な期間を延伸でき,咽頭期の筋力低下や嚥下反射遅延を認める時期がPAPの終了基準となると考えられた.

研究成果の学術的意義や社会的意義

ALS患者の嚥下障害は急速に進行するため,早期からの対応が必要であるが,モニタリングのため頻回に行うことのできる確立された定量的検査はほとんどない.舌圧検査は舌機能を定量評価でき,侵襲の少ない検査法だが,ALS患者の嚥下機能との関連の報告は少ない.近年ALS患者の嚥下および構音障害に対して舌接触補助床(PAP)を用いた治療が行われているが,ALS患者に対するPAP適用の報告は少なく,PAP装着と経口摂取期間の関連や,その終了基準は明らかになっていない.
本研究では,ALS患者を長期に追跡し,最大舌圧と経口摂取状況の変化の関連を調べ,さらにPAPの有効性とその終了基準について考察した.

報告書

(5件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書
  • 2018 実績報告書
  • 2016 実績報告書

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公開日: 2016-09-02   更新日: 2024-03-26  

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