研究課題/領域番号 |
19K20885
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補助金の研究課題番号 |
18H05684 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0107:経済学、経営学およびその関連分野
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
竹内 亮 茨城大学, 地球変動適応科学研究機関, 助教 (90823063)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | ベトナム / バイオガス / コミュニティ再生可能エネルギー / コミュニティ / CRE / 再生可能エネルギー |
研究開始時の研究の概要 |
ベトナム農村部では現在、家畜のし尿を利用したバイオガスが調理用エネルギーとして利用され、農民の生活を助けている。しかし、社会経済の変化により養豚経営事情が悪化したため、それぞれの家庭ごとにバイオガスを作ることが困難になってきた。 そこで、本研究では、複数の家庭が集まり一つの従来より大きなバイオガス装置を運営し、そのバイオガスをシェアするような仕組みの構築を目指す。 本研究の成功により、ベトナムをはじめとする途上国における持続可能な発展のみならず、再エネ利用の普及により、日本においても無関係ではない温暖化の防止を期待することができる。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、ベトナムで普及している家庭用バイオガス装置の発展方法としてコミュニティでシェアするCREバイオガス装置の有用性を検討することであった。現行のバイオガス装置の課題として、飼養家畜頭数の変化に対する不安定性、過剰なメタンガスの放出、処理しきれないし尿による環境汚染がある。実際にCREバイオガス装置を敷設し記録した結果として、大気中へのメタン放出量、し尿の流出をバイオガス消費量比で従来の家庭用バイオガス装置に比べ80%以上削減可能なことがわかった。また、経済的採算性についても、初期費用が高いもののライフサイクルでみれば、従来型の家庭用バイオガス装置に比べて採算性が高いことがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、途上国ですでに普及している再生可能エネルギーについて、その問題点を改善することにより今後も一層の普及が展望できることを示した点である。途上国においても、再エネの普及は大きな社会的課題となっているが、所得等の理由により新規技術の導入の障壁は高い。そのため本研究の家庭用バイオガスのように既存の技術を活用することが重要である。 社会的意義は、再エネを増加させることで地球環境への改善に貢献しつつ、農村部の生活環境を改善することにある。本研究ではバイオガス装置の改善を通じ、既存の再エネ装置を改善することで、地域環境の改善、可処分所得の上昇を行うことが可能なことを示した。
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