研究課題/領域番号 |
19K20899
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補助金の研究課題番号 |
18H05699 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0107:経済学、経営学およびその関連分野
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研究機関 | 首都大学東京 |
研究代表者 |
門傳 藍香 首都大学東京, 経営学研究科, 助教 (70823243)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 小売企業 / 戦略的在庫管理 / 垂直的市場 / マーケティング戦略 / サプライチェーンマネジメント / 収益分配契約 / 株式相互保有 / 研究開発 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、小売企業の革新を促すような戦略的在庫管理について、産業組織論的アプローチに基づいて、収益分配契約、二部料金、製品差別化、株式相互保有、研究開発などの各理論的視点から考察を行い、戦略的在庫管理に関する経済理論モデルの構築と分析を行った。経済学的な数理モデル分析のノウハウを戦略的在庫管理モデルに適用することで、様々な産業・企業での戦略的在庫の有効性を検討するとともに、どのような要因が各企業の利潤向上に繋がるのかを明らかにすることで、現実の経営課題への処方箋を提供する。
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研究成果の概要 |
本研究課題の研究成果として、2本の論文を国際査読付雑誌に受理・掲載することができた。第一に、国際査読付論文(Monden, Takashima, and Zennyo, Real Estate Economics 2018)において、小売企業との契約に関する経済理論モデル分析を行った。第二に、国際査読付論文(Hu, Monden, and Mizuno, Journal of Industrial Economics 2020)において、株式保有による企業行動への影響の分析を行った。いずれも小売企業の契約及びサプライチェーンマネジメントに対して重要な理論的含意を持つものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで戦略的な在庫管理システムは企業の経営上重要であるのにもかかわらず、多くの理論研究では扱われてこなかった。本研究により、小売企業に関する現実と理論の乖離を埋めることで、様々な業界における経営革新に直結する知見を提供することが可能なため、学術的な貢献のみならず、実務的にも大きな意義がある。本研究課題の研究成果は、企業における競争戦略上の優位性の観点だけでなく、マーケティングや経営戦略論、産業組織論の研究分野においても新たな知見を提供できるなど、多くの研究分野への応用や発展性の観点からも重要な学術的・社会的意義がある。
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