研究課題/領域番号 |
19K20919
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補助金の研究課題番号 |
18H05722 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0108:社会学およびその関連分野
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研究機関 | 旭川大学 (2019) 東京通信大学 (2018) |
研究代表者 |
任 賢宰 旭川大学, 保健福祉学部, 助教 (50827954)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 認知症の人 / 家族介護者 / 介護過程 / 心理的支援 / 小規模多機能型居宅介護 |
研究開始時の研究の概要 |
認知症の人を支える家族介護者の心理的支援について先行研究では、小規模多機能型居宅介護の仕組みが有効で、家族介護者を対象とする公的支援システムの必要性を提示している。しかし、小規模多機能型居宅介護を対象とする心理的側面を含む支援の有効性の検証には至らず課題として残されている。 本研究は、認知症の人を支える家族介護者を対象とする公的支援システムの構築を図るための基礎調査として、文献研究及び調査研究を行い、小規模多機能型居宅介護における家族介護者 の心理的側面を含む支援の取り組みを把握する。その後、分析的に図式化を図り、介護過程における家族介護者の心理的支援の有効性を検証することを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究は、①小規模多機能型居宅介護(以下、小多機)における家族介護者の心理的側面を含む支援の取り組みの現状を把握②家族介護者の支援について分析的に図式化を図る③小多機における家族介護者の心理的側面を含む支援の有効性の検証を目的とする。 この目的の達成のために平成30年度は、文献研究と全国の小多機事業所の5,082か所(2018年10月現在)を対象に量的研究を行った。令和1年度は、量的研究で質的研究の承諾が得られた小多機事業所の139か所中で14か所の専門職を対象に質的研究を行い、現在分析している。また、全て研究の結果から小多機における家族介護者の支援の有効性の検証のため分析作業を進めている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、認知症の人を支える家族介護者の支援を家族介護者の介護の過程を状況への連続性としてとらえ、家族介護者の心理的変容と親密性及び共依存の関係性に着目し、家族介護者の支援の現状における課題の把握から心理的側面を含む支援のあり方への提案を試みることに学術的意義がある。 認知症の人と家族介護者の支援に関する研究は、その課題とともに問い続けられている。本研究は、認知症の人を支える家族介護者の支援を日本独自のサービスである小規模多機能型居宅介護において心理的側面を含む支援の有効性を探ることで、排除されやすい家族介護者のニーズを把握・包摂して新たな公的支援システムの構築を図ることに社会的意義がある。
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