研究課題/領域番号 |
19K20989
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補助金の研究課題番号 |
18H05797 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪産業大学 |
研究代表者 |
山田 啓次 大阪産業大学, 全学教育機構, 准教授 (70630599)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | プログラミング教育 / 学習環境 / 学習方法 / PC活用意欲 / プログラミング学習 / コンピュータ活用意欲 / 学習形態 / 小学校教員の導入不安 / 教育方法 / 小学校 / 評価 / ロボットプログラミング / 教育効果 / 創造性教育 / 創造性の評価 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は2020年度より小学校で必修化されるプログラミング教育について、その中核である「プログラミング的思考力(論理的思考力)」の評価方法を確立するとともに、探究的な学習において論理的思考力を育成し、「コンピュータの動きをよりよい人生や社会づくりにいかそうとする態度を涵養する」という目的を実現するため、教材、実施時間、授業形態について様々な実施方法に基づく実践を評価し、より効率的な学習方法を明らかにするものである。
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研究成果の概要 |
プログラミング学習環境においては1人1台のPCと複数人で1台のPCとではPCの活用意欲に与える影響に有意差はみられなかった。よって必ずしも学習者の人数分PCが必要でなくてもよい。さらに授業実践から2~3人で1台のPCの環境の方が授業の進行がスムーズであった。また、学習時間においても今回の実験授業においては、3コマ授業と10コマ授業では、コンピュータの活用意欲に与える有意差は無いことが示された。新学習指導要領では、規定の学習時間が示されず学校ごとの裁量というかたちをとるため、カリキュラムの策定は困難といわざるを得ないが、今回の研究結果から学習時間や実施方法において一定の知見を示すことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は2020年度から小学校で完全実施されるプログラミング教育について、実際にどのような方法で実施すればよいかという疑問にこたえるため、具体的な実践をもとに必要な学習環境と必要な学習時間についての検討を行ってきた。その結果、学習環境においては1人1台のPCを準備しなくても十分な学習効果が得られることが分かった。また、学習時間においては同等レベルの課題を3時間学習と10時間学習で比較したが学習効果に顕著な差は見られなかった。このことは各小学校でプログラミング教育のカリキュラムを策定する上で参考となる。また、プログラミング教育をテーマとした教員研修の計画においても指針を示すことができた。
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