研究課題/領域番号 |
19K21015
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補助金の研究課題番号 |
18H05823 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0110:心理学およびその関連分野
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研究機関 | 松山東雲女子大学 |
研究代表者 |
三宅 英典 松山東雲女子大学, 人文科学部, 講師 (20826581)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 映像的身振り / 視線 / 指示詞 / 統合的理解 / 幼児期 / 身振り / 発話 / 指示語発話 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,発話と身振りの統合的理解における聞き手の視覚的注意に着目して,統合の処理過程や指示語発話の統合的理解を促進するメカニズムについて検討することを目的とする。 具体的に,実験1では,年長児・成人50名前後を対象に,動作に関するメッセージを発話と身振りで提示し,4枚の写真から最もメッセージと一致する選択肢を選ばせる。実験2では,年少児・年中児・年長児90名前後を対象に,発話に指示語発話が有る群と無い群に分けて,実験1と同様の課題を行う。実験1・2を通して,参加者の視線を計測し,顔や身振りに対する視覚的注意が統合的理解や指示語発話の有無とどのように関連するかを発達的に検討する。
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研究成果の概要 |
3歳から6歳の幼児を対象に,動作について発話と身振りで表現するメッセージビデオを提示し,その後,4つの選択肢からメッセージと最も一致するものを選択させた。この際,ビデオや選択肢を見ている最中の参加者の視線を計測した。 その結果,幼児はビデオでは身振りよりも顔に視覚的注意を向け,選択肢では,正答選択肢に最も視覚的な注意を向けていた。また,統合を促進する指示詞の効果が視線に反映されていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は,幼児が発話と身振りの情報を同時に考慮してメッセージを理解しようとする際における発話と身振りの統合過程を視線から明らかにした点にある。また,社会的意義は,幼児期のコミュニケーションにおいて聞き手が話者のどこを見ているかという点が,聞き手の統合的理解の状態を把握するうえで手がかりになる点を示したことである。
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