研究課題/領域番号 |
19K21060
|
補助金の研究課題番号 |
18H05879 (2018)
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0204:天文学、地球惑星科学およびその関連分野
|
研究機関 | 国立研究開発法人海洋研究開発機構 |
研究代表者 |
清木 亜矢子 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 地球環境部門(大気海洋相互作用研究プログラム), 研究員 (20435845)
|
研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 気象 / フィリピン海 / 季節内振動 / テレコネクション / 大気海洋相互作用 / 対流活動 / 総観規模擾乱 |
研究開始時の研究の概要 |
フィリピン海における積雲対流活動は、東アジア域の天候やエルニーニョ現象の発達など、遠隔的に広い地域へ影響を及ぼすことが指摘されている。しかし、どのような大気現象がどのような要因で発達した結果、遠隔影響を与えるのか、またそれに対する海洋変動の役割も明らかになっていない。 そこで本研究では、多種類のデータを用いてフィリピン海周辺で発達する様々なスケールの大気現象と海洋変動との関係を調査し、積雲対流の発達メカニズムを解明することを目的とする。 これにより、将来的に東アジア域の季節予報や異常気象の予測精度が向上することが期待される。
|
研究成果の概要 |
フィリピン海における積雲対流の発達過程を解明し、その東アジア域への遠隔影響を調査するため、フィリピン海において支配的な大気擾乱である夏季熱帯季節内振動(30~90日周期)や総観規模擾乱(数日周期)と、遠隔影響の指標である太平洋-日本パターンとの関係について調査した。 その結果、熱帯季節内振動が西部~中部太平洋の特定領域に到達している数日~数週間という短い期間に総観規模擾乱がフィリピン海上で急激に発達した結果、その対流活動はピークに達し、太平洋ー日本パターンを介して日本付近の天候へ影響を与えていることがわかった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
フィリピン海における積雲対流活動は、東アジア域の天候など遠隔的に広い地域へ影響を及ぼすことが指摘されているが、どのような大気擾乱が発達して遠隔影響を与えているのかは明らかではなかった。 本研究では、夏季熱帯季節内振動の短い特定期間において、フィリピン海上で総観規模擾乱が急発達した結果、日本付近の天候へ影響を与えることが示された。これにより、主にインド洋上で発生し東進していく熱帯季節内振動を事前に観測・監視し、フィリピン海上での対流の発達を予測することで、東アジア域の季節予報や異常気象の予測精度の向上につながることが期待される。
|