研究課題/領域番号 |
19K21099
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補助金の研究課題番号 |
18H05933 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0304:建築学およびその関連分野
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研究機関 | 東京工芸大学 |
研究代表者 |
山本 佳嗣 東京工芸大学, 工学部, 准教授 (50823738)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 自然換気 / ハイブリッド換気 / 自然換気併用ハイブリッド空調 / 外気冷房 / 環境配慮建築 / 統合的省エネ制御 / ハイブリッド空調 / 省エネルギー / 通風 / ZEB / コミッショニング / エネルギーシミュレーション |
研究開始時の研究の概要 |
自然換気システムは環境建築の実現に向けた省エネルギー技術として、多くの導入事例が見られる。しかし、現代の業務用建物においては機械空調を使用することが前提であり、自然換気と機械空調を適切に組み合わせて運用することが重要となる。本研究はこのような2つのシステムを高度に連動制御することにより、快適性を確保したうえで大幅な省エネルギーを実現する統合的省エネ制御手法の開発を目的とする。具体的な研究項目は、①自然換気導入建物の空調システムと制御方法の実態調査、②建築・空調の連成シミュレーションによる統合的省エネ制御法の導出、③実物件での省エネ制御法の実践と検証である。
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研究成果の概要 |
本研究は自然換気と機械空調という2つのシステムを高度に連動制御することにより、快適性を確保したうえで大幅な省エネルギーを実現する制御手法の開発を目的として実施された。実際の研究では、エネルギーシミュレーションにより自然換気許可条件、空調制御条件が自然換気の省エネルギー性能に与える影響について感度分析を行い、効果的なハイブリッド換気の運用・制御法を導き出した。更にその運用法を環境配慮型庁舎において試行し、実測調査・居住者アンケート調査により快適性と省エネルギー性能について明らかにした。研究の成果は学会大会での発表や講演、ブックレット配布などの方法により広く一般に公開した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自然換気システムはZEB(Zero Energy Building)を実現する手法の一つとして、多くの環境配慮建築で採用されているが、機械空調と自然換気の効率的な併用により省エネルギーを実現するためには高度な運用制御が必要となる。本研究では、自然換気システムが導入された事例を調査することにより設計・運用において有用な資料を取りまとめた。また、エネルギーシミュレーション及び実測調査を行い、室内快適性と省エネルギーを両立する効果的な自然換気併用ハイブリッド空調の運用法を導いた。この運用法により、中間期において建物内の外気導入量を増加させることも可能となり、室内の健康性向上に寄与するものと考える。
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