研究課題/領域番号 |
19K21130
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補助金の研究課題番号 |
18H05980 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0501:物理化学、機能物性化学、有機化学、高分子、有機材料、生体分子化学およびその関連分野
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
平尾 岳大 広島大学, 理学研究科, 助教 (20825343)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 超分子ポリマー / ポリメタクリル酸メチル / フラーレン / カリックスアレーン / ブロック共重合体 / ポルフィリン |
研究開始時の研究の概要 |
複数種類のブロック構造が組み込まれた(ABC)n 型マルチブロック共重合体の合成は二種類以上の重合反応を精密に制御する必要があるため,現在でも容易ではない。申請者は,超分子化学の手法を用いて,複数のマクロモノマーのセルフソーティングによる(ABC)n 型マルチブロック共重合体の合成に挑戦する。
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研究成果の概要 |
ポリマーの物理物性は重合度やモノマー分子の組成,配列だけでなく,ポリマーの形状(直鎖状,環状,星型など)に大きく依存する。そのため,合目的なポリマー材料の開発を望むには,形状が明確なポリマーを合成することが重要である。これまでに,様々な精密合成手法が研究され,形状が明確なポリマーが合成されてきた。一方,ポリマーは共有結合でつながっているため,一度合成が完了すると,その形状を変換することは困難である。今回我々は,カリックス[5]アレーンとフラーレンの選択的会合体形成を利用して,ポリメタクリル酸メチルの可逆的自在構造制御を試みた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果では,カリックス[5]アレーンとフラーレンの選択的会合体形成が,ポリマーの構造制御に有効であることを示した。また,この構造変換は熱や競合ゲスト分子を加えることにより,可逆的に起こることが分かった。ポリマーの物理物性はポリマーの形状に依存するため,自在に形状を制御することができれば,物理物性を自在に変換することのできる外部刺激応答性ポリマー材料への応用が期待される。
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