研究課題/領域番号 |
19K21186
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補助金の研究課題番号 |
18H06061 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0701:分子レベルから細胞レベルの生物学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
小林 周 国立研究開発法人理化学研究所, 放射光科学研究センター, 基礎科学特別研究員 (60824034)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | コヒーレントX線回折イメージング / 細胞イメージング / コヒーレント線回折イメージング |
研究開始時の研究の概要 |
コヒーレントX線回折イメージングは、マイクロメートルサイズの非結晶試料を数~数十ナノメートル分解能で可視化する構造解析手法である。実験では試料に対して干渉性の高いX線を入射し、試料からのX線回折強度パターンを記録する。本手法は試料に化学固定や染色が必要ないため、ありのままの構造丸ごとを解析できるという利点がある。本研究では複雑な空間階層構造を有する細胞をターゲットとして、大型放射光施設SPring-8及びX線自由電子レーザー施設SACLAにおいてコヒーレントX線回折イメージング実験を実施し、細胞分裂などにおける諸過程の構造変化を追うことで、細胞の機能構造を解明する。
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研究成果の概要 |
生命活動の解明には細胞の複雑な空間階層構造を可視化することが不可欠であり、μmからnmの広い分解能情報を網羅できる構造解析手法が必要となる。本研究では、コヒーレントX線回折イメージングを用いてμmサイズの細胞の三次元電子密度分布を数十nmの分解能で可視化するために、放射光施設SPring-8にて回折実験を行うための試料調製手法および装置制御システムの開発を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
細胞の構造解析には蛍光顕微鏡や電子顕微鏡のように優れた顕微鏡法が定着している。しかし、これらの手法では細胞に固定や染色といった加工を施さないとμmから数十nmの空間階層構造を解析することが難しい。コヒーレントX線回折イメージングは、細胞の機能構造を損なうことなく、この空間階層を可視化する構造解析手法であり、顕微鏡法と組み合わせることで、生物学的研究を促進させることになると期待できる。
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