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酸棗仁湯の脳由来神経栄養因子(BDNF)産生能のメカニズム解析

研究課題

研究課題/領域番号 19K21237
補助金の研究課題番号 18H06119 (2018)
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金 (2019)
補助金 (2018)
審査区分 0801:薬学およびその関連分野
研究機関松山大学

研究代表者

澤本 篤志  松山大学, 薬学部, 特任助教 (70760388)

研究期間 (年度) 2018-08-24 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワード酸棗仁湯 / 脳由来神経栄養因子 / 育薬 / 海馬
研究開始時の研究の概要

海馬組織における脳由来神経栄養因子(brain-derived neurotrophic factor; BDNF)の減少は認知症やうつ病の発症に関与している. これまでの研究において, 不眠症の改善に用いられる酸棗仁湯が, 海馬組織のBDNF発現量を増加することを見出したが, その機序については不明であった. 本研究では, 育薬の観点から酸棗仁湯構成生薬およびその含有成分に着目し, 酸棗仁湯のBDNF発現増加作用のメカニズム解明を試みる.

研究成果の概要

本研究では,酸棗仁湯の脳由来神経栄養因子(BDNF)産生促進作用のメカニズムについて検討した.酸棗仁湯の構成生薬抽出エキスをそれぞれマウス神経芽細胞腫由来の株化細胞Neuro2aに添加すると,サンソウニン抽出エキスによって細胞内PKAシグナルおよび核内転写因子CREBが活性化し,BDNF発現が上昇した.個体レベルでは,サンソウニン抽出エキスを経口投与したマウスは空間作業記憶が向上した.さらに,海馬組織においてPKAシグナルが活性化すること,BDNF発現が上昇することを確認した.以上結果より,酸棗仁湯のBDNF産生促進作用にはサンソウニンによるPKAシグナルの活性化が寄与することが示唆された.

研究成果の学術的意義や社会的意義

認知症やうつ病などの中枢神経疾患では脳内でのBDNF発現が低下する.報告者はこれまでに,不眠症改善に用いられる漢方方剤「酸棗仁湯」がマウス脳内においてBDNF産生促進作用を発揮することが明らかにしたが,詳細なメカニズムについては不明であった.本研究では,酸棗仁湯の構成生薬(サンソウニン,ブクリョウ,チモ,センキュウ,カンゾウ)のうち,サンソウニン抽出エキスが細胞培養系およびマウス海馬においてPKAシグナル活性化し,BDNF発現を上昇させること見出した.これらの研究成果は,酸棗仁湯を中枢神経疾患治療薬として臨床応用するためのエビデンス構築に寄与するものである.

報告書

(3件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 酸棗仁によるBDNF産生促進作用のメカニズム解析2019

    • 著者名/発表者名
      澤本篤志
    • 学会等名
      日本薬学会第140年会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書

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公開日: 2018-08-27   更新日: 2024-03-26  

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