研究課題/領域番号 |
19K21241
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補助金の研究課題番号 |
18H06123 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0802:生体の構造と機能およびその関連分野
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
津野 祐輔 金沢大学, 医学系, 助教 (70827154)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | サーカディアンリズム / 視交叉上核 / ファイバーフォトメトリー / カルシウムイメージング / インビボ |
研究開始時の研究の概要 |
全身のサーカディアンリズムのリズム同調を制御する視交叉上核に於いて、AVPニューロンのみで時計遺伝子Bmal1を壊したマウス(AVP-Bmal1-/-)では、サーカディアンリズムの著しい減弱が観察されることから(Mieda et al., 2015)、視交叉上核のAVPニューロンがサーカディアンリズム発振に極めて重要な役割を果たすと示唆される。本研究では、サーカディアンリズムに異常が見られるマウスのAVPニューロンのカルシウムダイナミクス日内変動をファイバーフォトメトリーを用いて記録し、AVP ニューロンの挙動をインビボで測定、個体レベルでのサーカディアンリズム変調の原因を探る。
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研究成果の概要 |
視交叉上核AVPニューロン群で特異的にGABAが放出できない、サーカディアンリズム障害マウスにおいて、AVPニューロンのカルシウムリズムと、動物行動リズムとの関係性が崩れることを、ファイバーフォトメトリー法を用いて見出した(Maejima, Tsuno et al., submitted)。自由行動下マウスの視交叉上核AVPニューロンの長時間記録を行い、通常ではカルシウムリズムのピークが動物行動の終了時点に対応するが、ノックアウトマウスでその関係性が崩れていることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
視交叉上核ニューロンの中でも、AVPニューロンの重要性を示唆する結果であり、本研究は学術的に意義深い。サーカディアンリズムは、昼の活動と、夜の睡眠のリズムを制御し、この変調は睡眠障害や精神疾患の原因となりうる。サーカディアンリズムの生成メカニズムを理解することで、睡眠障害やシフト勤務といった日内リズムの変調を正す手掛かりが得られる。
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