研究課題/領域番号 |
19K21271
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補助金の研究課題番号 |
18H06161 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0901:腫瘍学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
丹羽 恵 (宇藤恵) 京都大学, 医学研究科, 助教 (20826028)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 脳転移 / 定位放射線治療 / 多段階連続照射法 / 転移性脳腫瘍 / 多段階連続照射 |
研究開始時の研究の概要 |
定位放射線治療は転移性脳腫瘍に対する標準治療として確立している。しかしながら局所再発及び放射線性脳壊死が課題として残されており、それらを克服するため、複数の異なる線量分布での照射を組み合わせた多段階連続照射による線量分布の改善を着想した。 本研究では多段階連続照射における合理的かつ最適な線量投与方法の開発を目的とし、転移性脳腫瘍における最適な多段階連続照射法と線量分割案を見出し、その実現可能性・線量分布上の有用性を検証する。
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研究成果の概要 |
転移性脳腫瘍に対する定位放射線治療(stereotactic radiotherapy: SRT)は標準治療として確立しているが、さらなる治療成績の向上が求められている。従来SRTは同一の線量分布を用いた分割照射が汎用されているが、複数の異なる線量分布での照射を組み合わせた多段階連続照射による線量分布の改善を着想した。本研究ではSRT期間中の腫瘍体積変化の解析を踏まえ2つの多段階連続照射試験案の開発し、その線量分布を検証した。2つの試験案はいずれも経時的変化の点から有利なのではないかと考えられ、本解析の結果がSRTにおける最適な照射法・線量分割の開発に役立つものであることを期待したい。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでSRTにおける多段階連続照射に関する研究はなく、本研究は新規性・独自性・創造性の高い研究といえる。SRTは転移性脳腫瘍だけでなく、原発性脳腫瘍(良性・悪性含む)や一部の体幹部腫瘍に対しても用いられており、本解析結果を踏まえ上述した他疾患に対する多段階照射の応用が期待される。また近年発展が目覚ましい免疫療法や分子標的療法と本研究成果を組み合わせることにより新たな治療戦略の開発につながる可能性があり、波及効果は大きいと考えられる。
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