研究課題/領域番号 |
19K21315
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補助金の研究課題番号 |
18H06212 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0902:内科学一般およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
松岡 研 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (90826190)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | CR9 / エンハンサー / 心不全 / ナトリウム利尿ペプチド / 転写制御 / 転写因子 |
研究開始時の研究の概要 |
ナトリウム利尿ペプチド(ANP/BNP)は血管拡張・利尿作用を持つペプチド性ホルモンであり、心不全重症度指標・心不全治療薬として臨床で頻用されている。我々は不全心におけるANP/BNPの発現を誘導する機序を解明するため、先行研究にてANP/BNP遺伝子を誘導する650塩基からなる心不全感受性エンハンサー領域(CR9)を同定した。今回の研究において、①心不全でCR9が誘導されるメカニズムを解明し、②CR9に結合する転写因子群を同定する。更に③CR9を利用してANP/BNP遺伝子を発現誘導する低分子化合物薬剤のスクリーニング法を開発する。
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研究成果の概要 |
ナトリウム利尿ペプチド(ANP/BNP)両遺伝子はゲノム上隣接して存在し、その遺伝子産物は血管拡張・利尿作用を持つペプチド性ホルモンであり、心不全重症度指標・心不全治療薬として臨床で頻用されている。我々は不全心におけるANP/BNP の発現を誘導する機序を解明するため、先行研究にてANP/BNP 遺伝子を誘導する650 塩基からなる心不全感受性エンハンサー領域(CR9)を新規に同定した。しかしCR9 が誘導される機序は依然として不明である。本研究において、CR9が培養細胞レベル・個体レベルにおいて交感神経受容体刺激や圧伸展機械的刺激により誘導されることを解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ANP/BNPは心不全病態に非常に特異性高く発現誘導される生理活性ペプチドであり、ヒトでは既に血清で測定可能な心不全重症度指標として、また心不全治療薬として頻用されている、有望な分子標的である。本研究は我々が有する先行知財を用い、不全心におけるANP/BNP転写制御機構の解明を目的とした一貫した研究であり、心不全病態解明・新規心不全治療薬に繋がる大きな意義を有する。
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