研究課題/領域番号 |
19K21338
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補助金の研究課題番号 |
18H06242 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0905:恒常性維持器官の外科学およびその関連分野
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
見前 隆洋 広島大学, 病院(医), 助教 (00634081)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 肺腺癌 / がん代謝 / 酸化的リン酸化 / Glycolysis / ATP / 肺癌 / 薬剤耐性 |
研究開始時の研究の概要 |
肺癌における全身化学療法は至適治療法選択やがん細胞の耐性獲得が問題になる。耐性獲得時に変化する代表的がん代謝として細胞エネルギーであるATP産生関連の経路が注目されている。これはAerobic glycolysis が優位なGlycolysis型とミトコンドリア内のTCA回路-ミトコンドリア呼吸が優位なOXPHOS型の大きく2つに分けられる。そこでその代謝経路に注目して、肺腺癌において 1、RNAシークエンスを用いた代謝分類(Glycolysis/OXPHOS型)2、化学療法前後における代謝変化を評価 3、優位代謝を標的とした治療薬および既存化学療法との併用の可能性検討 以上を目指す。
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研究成果の概要 |
肺腺癌の新規治療標的同定および治療開発を目的として、ヒト肺腺癌において癌細胞が優位に使用している代謝機構のいくつかを同定し、その代謝を標的とした拮抗薬が肺腺癌細胞の増殖を抑制することを実験的に明らかとした。これらが実際のヒト肺腺癌においても効果がある可能性を探るべくTCGAデータベースを用いて解析したところ、ヒト肺腺癌は優位がん代謝別に分類できることが示唆される結果が得られた。さらに実際のヒト肺腺癌検体を用いてそのがん代謝性質を代表する分子の免疫染色を行っており、臨床応用につなげる結果が得られそうである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肺癌は未だ克服されていない病気であり、肺腺癌はその代表的な組織型の1つである。 本研究の結果は、その新規治療標的の同定および新規治療開発に関してがん代謝が非常に有望であることに加えて、実際に使用可能な拮抗薬の同定、ヒトへの応用の可能性の示唆にも至っている。動物実験や第1相臨床試験を経る必要はあるが、今後の臨床応用が期待される。また、がん代謝を標的とした治療はまだまだ確立されたものがないため新規性もある。
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