研究課題/領域番号 |
19K21342
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補助金の研究課題番号 |
18H06247 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0905:恒常性維持器官の外科学およびその関連分野
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研究機関 | 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛 |
研究代表者 |
高尾 幹也 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 外科学, 助教 (70821924)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 膵癌 / 早期診断 / 予後マーカー / 包括的高感度転写産物プロファイリング:HiCEP / 次世代シークエンサー:NGS |
研究開始時の研究の概要 |
膵癌は他の癌と比較して悪性度が高く、極端に治療成績が悪いため、診断や治療効果の向上に繋げる技術開発が求められている。本研究では膵癌患者の手術で切除した組織に加えて手術前後の採血検体を採取し、遺伝子の発現を解析することを目的としている。日本発の技術である包括的高感度転写産物プロファイリング法(High Coverage Expression Profiling: HiCEP)を活用し、さらに次世代シークエンサーを組み合わせた新規の高感度解析法により、身体への負担の少ない早期診断マーカー等を探索する。
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研究成果の概要 |
我々は、包括的高感度転写産物プロファイリング(High Coverage Expression Profiling: HiCEP)法と次世代シークエンサー(Next Generation Sequencer: NGS)を組み合わせた新規高感度解析法を行うことにより、膵癌に特異的な発現遺伝子の同定を行った。HiCEP法は日本で発明された網羅的な遺伝子発現解析手法であり、高感度かつ網羅的、定量的な発現解析を行うことができ実験の再現性が高いといった特徴があるが、目的とするピークの塩基配列決定が煩雑であった。我々はNGSを用いて癌発現データベースを作成することで、その欠点を克服することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膵癌は他の癌と比較して悪性度が高く、極端に予後不良な「21世紀に残された消化器癌」と言われ、その対策は急務である。膵癌細胞の分子的背景は不明な点が多く、その特性を解析して非侵襲的早期診断や治療効果の向上に繋げる技術開発が求められている。 本研究では膵癌患者の手術検体組織に加えて、手術前後に末梢血検体を採取し、日本発の技術である包括的高感度転写産物プロファイリング(High Coverage Expression Profiling: HiCEP)法を活用し、かつ次世代シークエンサーを組み合わせた新規の高感度解析法により、膵癌に特異的な候補遺伝子を同定できた。今後臨床応用に向けて解析を進めている。
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