研究課題/領域番号 |
19K21354
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補助金の研究課題番号 |
18H06262 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0906:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
今堀 太一郎 神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (30604277)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 頚動脈狭窄 / 小胞体ストレス / 脳卒中 / 頚動脈狭窄症 / 脆弱プラーク / 小胞体ストレス応答 / 脳梗塞 / サロゲートマーカー |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、脳梗塞の重要な原因である頚動脈狭窄症において、脆弱プラーク形成への小胞体ストレス応答関与機構の解明と、その解明により脆弱プラーク形成のサロゲートマーカーを探索することを目的とする。具体的には、①頚動脈狭窄症患者の血中及び頚動脈プラーク中の小胞体ストレス応答の変化を調べる。②その結果と、画像所見や病理学的所見によるプラークの脆弱性とを比較し、脆弱プラークと相関する小胞体ストレス応答蛋白をサロゲートマーカーとして同定する。③手術前後の小胞体ストレス応答の変化と術後合併症の関連を調べる。④同定した小胞体ストレス応答に関連するサロゲートマーカーについて、新たな症例でその有効性を検証する。
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研究成果の概要 |
本研究は、脳梗塞の重要な原因である頚動脈狭窄症において、脆弱プラーク形成への小胞体ストレス応答関与機構の解明と、その解明により脆弱プラーク形成のサロゲートマーカーを探索することを目的とした。頚動脈プラークにおける小胞体ストレス関連抗体の陽性細胞数は、無症候群、症候群、進行性脳卒中群、の順で増加しており、小胞体ストレスの持続が頚動脈プラークの重症度や不安定性と関連していることを示した。臨床成績からは、進行性脳卒中群の成績は他群よりも優位に不良であり、群内では頚動脈内膜剥離術よりもステント留置術の成績が有意に不良であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の頚動脈プラークにおける小胞体ストレスの関連と臨床成績の結果から、進行性脳卒中群の治療成績向上のためには、現時点ではCEAによるプラーク除去が有効なことを示唆された。これらの所見より、頚動脈で局所的に小胞体ストレスを制御する方法が存在すれば、頚動脈プラークの安定化を図ることが可能となり、外科的治療を含めた総合的な脳卒中予防の治療成績向上が期待される。
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