研究課題/領域番号 |
19K21364
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補助金の研究課題番号 |
18H06273 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
大石 修史 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 特任助教 (50822532)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 矯正歯科 / 歯根吸収 / CBCT / 上顎洞 / 骨再生医療 |
研究開始時の研究の概要 |
矯正歯科臨床において、歯の移動は医原性の歯根吸収リスクを伴う。特に、解剖学的に骨が少なく歯根の移動の障壁となる上顎洞については、歯の移動の可否、歯周組織のリモデリングなど不明な点が多い。そこで本研究では、歯科矯正力による歯の移動モデルを使用し、上顎洞内における歯の移動に伴う歯根および歯周組織の変化を評価する。また骨欠損部位に対しては、骨補填材を用いて誘導する新生骨内への歯の移動の可否について検討を行う。さらに、cone beam CT(CBCT)により得られる患者の3次元データ解析を行い、歯の移動パタンと歯根吸収の関係を明らかにする。
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研究成果の概要 |
矯正歯科臨床における歯の移動は、医原性の歯根吸収リスクを伴う。特に、解剖学的に内部に骨がなく骨リモデリングがその外壁でしか起きないため、歯根の移動の障壁となると考えられる上顎洞については、歯周組織のリモデリングや歯根の移動量の限界など不明な点が多い。一方、近年では歯科用cone beam computed tomography(CBCT)の普及に伴い、上顎洞内の歯根の移動を3 次元的に評価した症例報告が散見されるが、その安全性・再現性については議論の余地が残る。そこで本研究では、CBCT により得られる患者の3次元データ解析を行い、歯の移動パタンと歯根吸収の関係を明らかにする。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
矯正歯科臨床では二次元的なX 線画像を用いた分析が主流であり、歯根吸収の正確な評価は困難であったが、近年CBCT の普及により歯根吸収の3 次元的評価が可能となった。日本国内においては、上顎洞と歯根の関係や上顎洞内への歯の移動に注目した報告はなく、矯正歯科治療の安全性に関する報告は報告がない。 本研究成果として、上顎洞と歯根の関係をCBCTを用いて評価した国内初の報告を行うことができ、矯正歯科治療の安全性について検証する社会的意義があると考えられる。
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