研究課題/領域番号 |
19K21377
|
補助金の研究課題番号 |
18H06288 (2018)
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
|
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
城戸 大輔 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 医員 (40822549)
|
研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 歯周病 / 糖尿病 / 創傷治癒 / 抗酸化剤 / 酸化ストレス |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、糖尿病モデルラットに抗酸化剤を投与し、糖尿病による傷害発現を抑制することによって酸化ストレスが歯周組織に与える影響について明らかにすることである。 本研究は、糖尿病モデルラットを使用したin vivo 実験、および動物組織より単離した歯肉線維芽細胞、歯肉血管内皮細胞、歯根膜線維芽細胞を使用したin vitro 実験を柱とし、当該仮説の可否を検討するものである。本研究によってもたらされる結果は、糖尿病合併症の発現のメカニズム解明の糸口となることが見込まれる。
|
研究成果の概要 |
本研究では、糖尿病モデルラットに抗酸化剤を投与することで酸化ストレスを抑制し、糖尿病による組織傷害発現を抑制することによって酸化ストレスが歯周組織の創傷治癒に与える影響を検討した。糖尿病モデルラットから単離した歯肉線維芽細胞を使用したin vitro実験において、高血糖状態を再現した培養液に抗酸化剤を添加することで酸化ストレスが低下し、またそれによってインスリン抵抗性が改善した。さらには細胞増殖能および細胞遊走能が改善することが示された。糖尿病モデルラットを使用したin vivo実験においては、投与する抗酸化剤の種類や期間による創傷治癒への影響については今後さらに検討する必要がある。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の目的は、糖尿病モデルラットに抗酸化剤を投与し、糖尿病による高血糖が引き起こす傷害発現を抑制することによって酸化ストレスが歯周組織に与える影響について明らかにすることである。本研究は、糖尿病モデルラットの口蓋に創傷を作製し、その治癒状況を検討するin vivo 実験、および動物組織より単離した歯肉線維芽細胞を使用し増殖能やインスリン抵抗性を検討するin vitro 実験により構成し、当該仮説の可否を検討するものである。本研究によってもたらされる結果は、糖尿病による創傷治癒遅延のメカニズム解明の糸口となることが見込まれる。
|