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リプログラミング技術を用いた口腔扁平上皮癌幹細胞の特性分子探索

研究課題

研究課題/領域番号 19K21387
補助金の研究課題番号 18H06299 (2018)
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金 (2019)
補助金 (2018)
審査区分 0907:口腔科学およびその関連分野
研究機関日本歯科大学

研究代表者

平島 寛司  日本歯科大学, 生命歯学部, 助教 (50824661)

研究期間 (年度) 2018-08-24 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード癌幹細胞 / リプログラミング / iPS細胞 / 口腔扁平上皮癌
研究開始時の研究の概要

癌幹細胞は組織幹細胞と性状の似た細胞であり、癌の根治には癌幹細胞の撲滅が不可欠である。我々は口腔癌幹細胞を標的とした新規治療法開発に向け、iPS細胞作製手法であるリプログラミングによって細胞の分化段階を巻き戻し、各々が癌幹細胞であった頃の細胞特性の解明を試みた。その結果、口腔癌細胞株ではリプログラミング直後にCD90/Thy-1およびCD24の一過性発現上昇がみられることが明らかになった。本年度は、これらが口腔癌幹細胞の特性分子であるか評価すべく、単離した細胞集団の遺伝子発現パターンや細胞膜電位等の解析、免疫不全動物への移植実験による腫瘍形成能や形成された腫瘍の病理学的評価を行う予定である。

研究成果の概要

本研究では口腔扁平上皮癌(OSCC)の癌幹細胞の特性分子を明らかにすることを目的に、まずはiPS 細胞作製に用いるリプログラミング技術によってOSCC 細胞の分化段階を巻き戻し、癌幹細胞様の細胞の作出を行った。歯肉癌、舌癌、口底癌由来の3株は、リプログラミング直後に癌幹細胞マーカーであるCD133やALDH1等の一過性発現上昇が認められたが、この細胞集団を解析するのに十分な期間、培養することが不可能であった。この問題を解決するため、リプログラミング口腔癌細胞株中のTra-1-60陽性細胞を分取して継続培養することで、リプログラミング直後の性質を保持したまま、長期間培養する手法を確立した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究によってリプログラミング口腔癌細胞を継続培養する手法を確立できたことは、今後の口腔癌幹細胞研究のみならず扁平上皮がんに対する治療標的分子の探索に、学術的に大きな意義がある。
また、進行がんの根治が困難な主な原因は転移と再発であり、自己増殖能、多分化能、薬剤耐性能を持ったがん幹細胞(CSC) を対象とする研究が盛んに行われているが、今なお多くのがんにおいてCSCは未同定である。本研究の成果によって、人工的に作り出したCSC様細胞を詳細に解析し、実在のCSCの性質を予測する研究を発展させることができ、CSCを標的としたがん治療法の開発に向け、社会的意義があると考えている。

報告書

(3件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] リプログラミングによる口腔がん幹細胞様細胞の作製と評価2020

    • 著者名/発表者名
      平島 寛司, 齋藤 敦史, 宮坂 彩子, 澤野 和生, 佐藤 住美江, 高田 清美, 池田 利恵, 菊池 憲一郎
    • 学会等名
      第19回 日本再生医療学会総会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書

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公開日: 2018-08-27   更新日: 2024-03-26  

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