研究課題/領域番号 |
19K21405
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補助金の研究課題番号 |
18H06321 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
庄司 あゆみ 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 医員 (60826254)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 歯の移動 / 骨細胞 / RANKL / 歯科矯正学 / メカニカルストレス / 矯正学的歯の移動 |
研究開始時の研究の概要 |
骨細胞は、骨への力学的負荷を感知しその刺激を周囲細胞に伝達するメカノセンターとしての機能が注目されている。申請者らは矯正力負荷時は骨細胞がRANKL 主要発現細胞として機能することを明らかにした。しかし、メカニカルストレスに応答した骨細胞におけるRANKL発現の制御機構は不明である。本研究では、骨細胞がメカニカルストレスを感知し、RANKL を発現する制御機構の解明のため、矯正学的歯の移動時の骨細胞の RANKL 発現作用ならびに標的遺伝子を探索することで、将来的な歯科矯正臨床への展開を目標に、分子細胞生物学的観点から新規メカニズムを解明することを目的とする。
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研究成果の概要 |
骨細胞は外部刺激および骨系細胞の活動を感知し代謝を司るメカノセンサーとしての役割が注目されている。骨細胞由来のRANKLが骨代謝に重要な役割を示すことが報告され、我々は矯正力負荷時は骨細胞がRANKL主要発現細胞として機能することを明らかにした。しかし、メカニカルストレスに応答した骨細胞におけるRANKL発現の制御機構は不明である。本研究では、マウス骨細胞様細胞株(MLO-Y4)へのメカニカルストレス (流体剪断応力;FFSS)付与の実験系の構築に成功し、RT-PCRでのRANKL,OPG,Opnなどの発現を確認を継続している。今後は更に実験を行いより精度の高い結果を出していきたいと考える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究での矯正力(=メカニカルストレス)を感受・応答する骨リモデリング分子の同定とその制御機構の解明は、 骨の動的な恒常性とその破綻により発症する疾患を新たな枠組みで理解することを可能にする。マウス骨細胞様細胞株(MLO-Y4)へのメカニカルストレス (流体剪断応力;FFSS)付与の実験系の構築により、今後の矯正歯科治療における新たな治療法開発の分子的基盤の確立につながることが期待される。
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