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母子分離の母親のオキシトシンレベルと子どもへの愛着形成に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K21448
補助金の研究課題番号 18H06367 (2018)
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金 (2019)
補助金 (2018)
審査区分 0908:社会医学、看護学およびその関連分野
研究機関金沢大学

研究代表者

南 香奈  金沢大学, 保健学系, 助教 (30819389)

研究期間 (年度) 2018-08-24 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード母親 / オキシトシン / 愛着 / 母子分離 / 愛着形成
研究開始時の研究の概要

出産年齢の高齢化によるハイリスク児の増加などにより、母子分離を強いられる母親が増加している。母子間の触覚刺激や視覚的刺激、なき声、においといった体性感覚は、母性行動を促す作用を持つオキシトシン分泌に影響を及ぼすと言われているが、母子分離に置かれている母親は、子どもの治療の優先性のためその刺激が得られにくい状況にある。これらの母親のオキシトシンレベルと愛着形成に関する研究は、齧歯類を中心とした動物実験がほとんどであり、ヒトでの実態は未知である。本研究では、母子分離の有無によるオキシトシンレベルと児への愛着形成の相違について比較検討を行う。

研究成果の概要

産後1か月~12ヶ月までの母親61名に、血中および唾液中オキシトシン(OT)濃度の測定を行った。測定は①授乳前、②授乳中、③授乳終了後30分、④授乳終了後60分の合計4回実施した。
その結果、授乳中にOTの有意な上昇を認めた。また、産後1ヶ月の母親のOTレベルは、その他の時期と比較し、有意に高い事が明らかとなった。授乳前と比較した授乳中のOTの上昇率とEPDS、STAIの得点との間に有意な負の相関を認めた。SRS-18、MIBS-Jとは有意な相関は認められなかった。本研究の主目的であった母子分離の母親との比較検証については、倫理的配慮より実施しなかった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、産後1ヶ月~12ヶ月の母親の血中および唾液中OTレベルの動態を明らかにした研究であり、得られた結果は、いまだ数少ない基礎データとして、エビデンスの一助となる事が期待される。また、より侵襲性の低い唾液サンプルを用いて、授乳時の生理活性に伴うOTの変動を捉える事が出来たことにより、今後、医療行為を必要としないバイオマーカーとしての応用の発展に寄与できる可能性がある。また、今回、授乳時のOTレベルの上昇と、母親の産後うつ症状や不安との関連が示唆されたことから、これまで主流であった主観的評価に加え、客観的な生理指標として、母親のメンタルヘルスのスクリーニングへの応用が期待される。

報告書

(3件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実績報告書

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公開日: 2018-08-27   更新日: 2024-03-26  

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