研究課題/領域番号 |
19K21454
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補助金の研究課題番号 |
18H06373 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 公立小松大学 |
研究代表者 |
上田 映美 公立小松大学, 保健医療学部, 助教 (40826559)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 慢性浮腫 / 下腿浮腫 / 圧迫療法 / 高齢者 / 下肢浮腫 / 廃用性浮腫 |
研究開始時の研究の概要 |
補助事業期間中に、高齢者の座位による廃用性下肢浮腫ケアとして圧迫療法の効果が検証される。高齢者の座位による廃用性下肢浮腫は、足関節の可動域低下等を引き起こすため、高齢者の活動性は低下し、最悪なケースでは寝たきりになる。しかし、ケア方法が確立していないため、積極的なケアがなされていない。本研究で圧迫療法の効果が示されることにより、ケア方法確立の一助となると考える。
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研究成果の概要 |
高齢者の寝たきりを予防するための座位による廃用性下肢浮腫ケアプログラムの確立を目指し、リンパ浮腫や静脈性浮腫において既に効果が示されている圧迫包帯による浮腫軽減効果と安全性を評価した。圧迫包帯は3週間実施し、浮腫軽減効果は周囲径測定にて評価し、安全性は心エコー、酸素飽和度、心音、呼吸音、血圧、脈拍を測定して評価した。その結果、座位による廃用性下肢浮腫に対しても圧迫包帯は浮腫軽減の効果があり、心機能のモニタリングを実施しながら圧迫圧の調整を行うことにより、心不全を引き起こすことなく、高齢者にも安全に実施できることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢者の座位による下肢浮腫は何もケアしないと悪化することが明らかとなっていたが、それに特化したケア方法は確立されていなかった。今回、圧迫包帯によって浮腫が軽減することが明らかとなり、圧迫包帯がケアプログラムの一つとなることが示された。下肢浮腫のケアを実施することで、足関節の可動域が拡大し、歩行しやすくなると考える。高齢者の座位による下肢浮腫ケアプログラムの確立により、浮腫の減少にとどまらず、高齢者の寝たきりを予防することで、高齢者の医療依存が減少し、最終的には国の医療費削減につながる。
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