研究課題/領域番号 |
19K21492
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補助金の研究課題番号 |
18H06415 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
谷 恵介 浜松医科大学, 医学部, 特任助教 (20824741)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 方向認知 / 脳卒中 / 重力 / 身体軸 / 姿勢障害 / 脳画像 / 神経基盤 / 空間知覚 / 姿勢制御 / MRI / リハビリテーション / 認知科学 / 身体傾斜 |
研究開始時の研究の概要 |
脳卒中患者は重力および自己身体の方向を誤って認識していることが分かっているが、この方向認知障害が姿勢制御とどのように関連しているのか、さらには方向認知障害はどの脳領域の損傷によって引き起こされているのかについては詳細に検討されておらず、未だ不明である。本研究では、回復期脳卒中患者を対象として、重力及び自己身体の方向認知と姿勢制御の関連性を実験的に調べるとともに、頭部MRIを用いて方向認知障害に寄与する神経学的メカニズムの解明を目指す。本研究の成果は、ヒトの空間認知メカニズムに関する基礎的な知見となるとともに、脳卒中患者の姿勢障害に対する新しい評価法や治療介入方法の開発に繋がる可能性がある。
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研究成果の概要 |
本課題では、脳卒中患者における重力方向や身体軸方向の認知障害と姿勢障害の機能的な関連性を検証するとともに、脳の病変画像を用いて方向認知障害と関連する脳領域を調べた。その結果、直立位における重力及び身体軸方向推定の安定性は、静的バランス能力と相関することが明らかとなった。また、脳画像解析では、側頭領域の損傷が重力及び身体軸方向の認知障害に関与している可能性が示唆された。これらの結果は、脳卒中患者における方向認知障害が姿勢障害の一要因である可能性を示すとともに、ヒトの方向認知に関わる神経基盤の理解に貢献すると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳卒中患者における方向認知障害と姿勢障害の関連性や方向認知障害に関わる神経基盤について実験的に検討した研究は少なく、その詳細は未だ不明であった。本課題によって得られた知見は、脳卒中患者の方向認知障害の基礎理解を促進するとともに、姿勢障害の改善を目的とした新たなリハビリテーション介入の開発に繋がる可能性がある。
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