研究課題/領域番号 |
19K21510
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補助金の研究課題番号 |
18H06437 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
金本 隆司 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (20512049)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 超音波診療 / 膝蓋腱障害 / 腱障害 / エコー / 動物疾患モデル / 超音波診断装置 / 個体差 |
研究開始時の研究の概要 |
膝蓋腱炎に代表される腱障害は、その病態に未知な点が多くまた、慢性化や再発が臨床上重要な問題である。診断にはエコーが頻用されるが、描出される画像の生物学的なエビデンスは十分ではない。本研究では、腱障害の病態解明とエコー所見の組織学的・分子生物学的裏付けを得ることを目的として、既存の膝蓋腱障害の動物モデルを作成・比較する。ヒト疾患に最も近似したモデルを選定し、介入実験による既存治療法の効果判定や新規治療法検索のモデルとしての確立を目指す。本研究によって、腱障害の病態解明が進み、治療の新たなターゲットの同定や治療方針の判断基準としてのエコーの有用性の向上などが期待できる。
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研究成果の概要 |
腱障害の診断・治癒評価において、超音波診断装置(エコー)は有用である。しかし、エコーで描出される像の生物学的意義についての知見は不足している。本研究では、ラット膝蓋腱障害モデルの確立と、エコー画像と組織評価の比較を目的とした。膝蓋腱切除モデルを中心として、その治癒過程を超音波診断装置による非侵襲的縦断評価が可能なことを確認した。そのうえで、膝蓋腱治癒には骨切除を併用することで大きな影響(残存腱組織の肥大と再生組織volumeの増大)があることを確認し、エコー描出画像と組織像が対応することを示した。トレッドミル走行負荷では、腱組織治癒への影響は確認できなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
運動器超音波(エコー)の使用は今後ますます増えると予想される。腱組織は、そのターゲットとして重要であり、様々な場面でのエコーの活用が期待される。本研究の成果として、腱障害の動物疾患モデルと縦断的超音波評価を用いた実験モデルの確立があげられる。様々な外科的介入・保存的加療の基礎的知見を得るための有用なツールとなる。また、本研究の技術は筋損傷モデルや神経損傷モデルへの発展が可能であり、意義は大きい。
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