研究課題/領域番号 |
19K21513
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補助金の研究課題番号 |
18H06442 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
大古場 良太 国際医療福祉大学, 福岡保健医療学部, 助教 (30825253)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 歩行 / 足底感覚 / 筋活動 / 知覚 / 注意 / 動作指導 / 知覚入力型インソール / 足 / 表面筋電図 / 運動感覚 / 運動学習 / 姿勢制御 / 身体知覚 / 自己身体知覚 / システム理論 / 運動制御 / インソール |
研究開始時の研究の概要 |
臨床での動作指導の際,口頭指示やジェスチャーによる指導が多く用いられるが,運動イメージの想起に乏しい高齢者や下肢疾患後の機能障害がある場合,イメージにズレが生じ指導に難渋することが多い. これらの課題を解決するため,足底に貼付した突起を用い着地や蹴出し位置を教示する手法の有効性を調査している.これまで足底感覚を用いた指導が高齢者や健常者の動作理解につながり,その効果が確認された. 本研究では,感覚を用いた足底圧指導が歩容に与える影響について調査する.突起位置の違いと骨盤・体幹を含めた他部位運動連鎖を運動学的検証によって明らかにすることで,歩行指導や荷重練習などへの応用につながる可能性がある.
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研究成果の概要 |
足底部に半球状の突起物を直接貼付することで足底感覚を賦活し、同部位への荷重を促すことで歩行動作に及ぼす運動学的影響を検証してきた。その結果、足底感覚入力した場合にそうでない場合と比較して、つま先高やクリアランスの上昇、歩行時の下肢筋活動の賦活、体幹移動量の増大などの効果がみられた。これは、対象者が突起による足底感覚に注意をより向けることで、歩行動作に変化をもたらすものであり、能動的注意がもたらす変化はリハビリテーションにおいて新しい荷重練習や歩行練習への応用可能性を示唆する結果となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
リハビリテーションの臨床場面において、歩行練習等の動作指導の場合には、対象者に対して口頭指示(言語教示)や視覚指示(ジェスチャー)などが頻用される。しかし、運動イメージの想起に乏しい高齢者等は、療法士の指示を全て理解することに難渋するケースが多い。そこで、足底感覚を用いて、直接足底に突起物を貼付することで、対象者と療法士の共通理解の感覚的ポイントを教示することで、動作指導が円滑に進む、また歩行動作においては足底圧軌跡を修正するポイントに貼付し、歩行動作の改善を図ることができる手法として、リハビリテーションにおける新しい動作指導方法としての応用が可能となる。
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