研究課題/領域番号 |
19K21514
|
補助金の研究課題番号 |
18H06443 (2018)
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
|
研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
越澤 亮 日本大学, 経済学部, 講師 (80822791)
|
研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 移動ターゲット / occlusion / 予測 / position error / 脳波 / 時間周波数解析 / eye position / Saccade / 運動前野 / 頭頂領域 / 周波数解析 / 視線活動 / 移動予測 / 見越し反応 / EEG / 追跡眼球運動 / 時間-周波数解析 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,ターゲットの移動予測時の視線活動と脳波(EEG) をミリ秒オーダーで同時計測をすることで,どのような脳内処理の下で,どのような視線活動を遂行しているかを明らかにする。 本研究で得られる知見によって,移動するターゲットをどのような思考の下で見るべきか,「視線ストラテジー」を提示することで,円滑な球技スポーツの教育や指導が期待できる。
|
研究成果の概要 |
人々は移動するターゲットが見えない中で眼球の速度を維持することはできませんが,サッケードによって視線をターゲットの軌道に近づけてポジションエラー(視線とターゲットの2点間の距離)を修正することがあります。本研究は,このポジションエラーの修正に関与する脳波パワースペクトラムに焦点を当てました。その結果,ターゲットが見えなくなってから,移動ターゲットの追従に関連する右後側頭領域の脳波パワーが増加するにつれてポジションエラーが減少することを示しました。以上のことから,移動ターゲットが見えない中でポジションエラーを減らすためには,右後側頭領域の活動が関与することが明らかになりました。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の学術的意義は,これまで明らかにされていない滑動性追跡眼球運動,サッケードの眼球運動ストラテジーによって,いかにターゲットに対する視線のポジションエラーを減らしているかを,その時の脳内の活動様式と対応させて明らかにした点です。本研究成果の社会的意義は,移動するターゲットをどのような思考の下で見るべきか,「視線ストラテジー」を提示することで,円滑な球技スポーツの教育や指導が期待できるが,本研究で得られた成果はその資料の一部になり得ると考えられます。
|