研究課題/領域番号 |
19K21541
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補助金の研究課題番号 |
18H06473 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
1002:人間情報学、応用情報学およびその関連分野
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
川口 一画 筑波大学, システム情報系, 助教 (80826975)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | スマートアシスタント / 音声インタフェース / 非言語的情報 / コミュニケーションロボット |
研究開始時の研究の概要 |
近年普及が進むスマートアシスタントでは、コマンド認識のためにウェイクワードが必要になるという制約により、真に「対話的」なインタラクションが実現されていない。これに対して、本研究では人間同士のコミュニケーションにおいて会話の開始・継続に用いられる「注視」を活用する手法を提案する。提案システムでは、スマートアシスタントにユーザーの注視を検出する機能と、システム側からも注視を提示する機能を付与する。これによりウェイクワードを必要としないより自然なインタラクションの実現を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、音声のみを用いる既存のスマートスピーカにおいて発生するウェイクアップワードの制約を排除し、利用者が必要とする適切なタイミングでコマンド認識を開始する手法の実現を目的とした。そのための方策として、人間同士のコミュニケーションにおいて対話の開始に用いられる「注視」に着目し、それを利用可能なスマートスピーカの開発を行った。開発したシステムを用いた評価実験の結果より、注視の入出力を用いることでシステムの操作性や印象が向上することが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、人間が普段対話の開始に用いている注視の入出力をシステムに取り入れることで、スマートスピーカの操作性や印象が向上することを示した。この際、システムがユーザの注視を検出するだけでは効果が低く、ユーザの注視に対してシステム側からも注視を返し相互注視が成立する場合に最も効果が高くなるという知見が得られた。この知見は、本研究の対象としたスマートスピーカだけでなく、近年増加している注視や顔検出を用いるインタフェースの操作性や印象の向上につながるものである。
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