研究課題/領域番号 |
19K21545
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補助金の研究課題番号 |
18H06480 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
1002:人間情報学、応用情報学およびその関連分野
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
宮内 翔子 九州大学, システム情報科学研究院, 助教 (40828555)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 多元心臓統計的形状モデル / 心臓MRI / 3次元メッシュモデル / 3次元モデル写像 / 動的心臓モデル / ボリュームモデル写像 |
研究開始時の研究の概要 |
人体臓器形状の個体差を,形状の平均や分散を用いて定量化することで,個体差を考慮したコンピュータ支援治療・診断システムの構築が可能となる.動きのない臓器(例:骨)に対する定量的記述法として,統計的形状モデル(Statistical Shape Model: SSM)が既に確立されている.一方,動きのある臓器(例:心臓)における,臓器自身の変形まで考慮した記述法はこれまでない.そこで,申請者は,心臓を対象として,臓器形状の個体間差のみでなく,臓器の動きまで考慮した新しい定量的記述法,多元心臓SSMの構築を行う.これにより,患者固有の心臓変形情報が得られ,治療・診断システムの精度向上が期待できる.
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研究成果の概要 |
統計的形状モデル(Statistical Shape Model: SSM)は,対象臓器形状の個体差を,その平均形状と,平均形状からのばらつきを用いて定量的に表現する手法である.各患者の臓器形状に合わせてSSMを変形することで,患者固有の臓器を,少数のパラメータで定量的に表現できる.臓器自身の自発的な動きがない骨や肝臓のような静的臓器に対するSSM構築法は,すでに確立されている.一方,周期的に形が変わる心臓や肺などの動的臓器に対する手法は少ない.そこで,本研究では,動的臓器の一つである心臓を対象として,心臓形状の個体差と,周期的な形状変化を同時に記述する多元心臓SSM構築法を考案した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
構築した多元心臓SSMを各患者の臓器形状に合わせて変形することで,患者固有の心臓形状を,少数のパラメータで定量的に表現できる.得られたパラメータを用いることで,患者の臓器形状に適した治療・診断システムの構築が可能となり,心疾患に対する治療・診断精度を飛躍的に向上できる可能性がある.
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