研究課題/領域番号 |
19K21548
|
補助金の研究課題番号 |
18H06485 (2018)
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
1002:人間情報学、応用情報学およびその関連分野
|
研究機関 | 森ノ宮医療大学 |
研究代表者 |
西垣 孝行 森ノ宮医療大学, 保健医療学部, 准教授 (20623408)
|
研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 人工肺 / ガスフラッシュ / 結露防止 / 体外式心肺補助装置 / ガス交換性能 / PCPS / ECMO / 臨床工学 / 補助循環 / 結露 / 酸素フラッシュ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、体外式心肺補助装置を接続した患者に対して、客観的な評価指標となる人工肺ガス相入口圧自動記録システムを用い、10施設の多施設共同前向き観察研究を実施する。目標登録件数は30件/年を目標とし、人工肺の劣化過程や空気塞栓のリスク、結露対策の優劣、および適正な人工肺交換時期について多角的に分析する。 また各施設の医療従事者に対して、臨床現場の実態を調査するために、アンケート用紙と現場の装置や臨床使用の風景など写真を取って情報収集し分析を行う。 臨床現場で取得する客観的データと主観的なアンケートによって、人工肺の結露対策法や人工肺交換時期などのリスクを可視化しガイドラインとしてまとめる。
|
研究成果の概要 |
体外式心肺補助装置(ECMO)における人工肺の結露対策は、ガイドラインの策定により標準化が求められる。 臨床現場の実態を調査するために、10施設に対してアンケートおよびヒアリングを実施して、ECMOの機種名や結露対策の手法、管理操作マニュアルなどについて分析した。ECMOを接続した患者に対して、客観的評価指標となる人工肺ガス相入口圧自動記録システムを接続して、多施設共同前向き観察研究を実施した。 結露対策の手法および管理操作マニュアルは、各施設異なり、標準化されていなかった。本研究では、人工肺ガス相入口圧の推移から結露対策のリスクを最小化する条件が可視化されたことにより、標準化の可能性が示された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、人工肺ガス相入口圧の推移から結露対策のリスクを最小化する条件が示された。これはガイドライン策定による標準化の可能性が十分にあることを意味する。 本研究の課題としては、ECMOが生命維持管理装置であるために、多施設共同研究の枠組みを構築する上で、倫理委員会の申請などに非常に時間を要した点が挙げられる。しかしながら、非常に多くの施設の協力が得られることが明確になったことは、本研究の社会的意義の大きさを物語っている。さらに新型コロナウイルスにより、ECMO関連のガイドライン策定の重要性が増している。引き続き、学会とも連携してガイドライン化を目指す予定である。
|