研究課題/領域番号 |
19K21573
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
高度科学技術社会の新局面
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研究機関 | 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群) |
研究代表者 |
辻田 哲平 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群), システム工学群, 准教授 (40554473)
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研究分担者 |
佐藤 大祐 東京都市大学, 理工学部, 准教授 (40344692)
安孫子 聡子 芝浦工業大学, 工学部, 教授 (40560660)
黒崎 将広 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群), 人文社会科学群, 教授 (10545859)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | オープンソースソフトウエア / 悪用防止 / ロボット / テロ対策 |
研究開始時の研究の概要 |
近年発達が目覚ましいオープンソースソフトウエア(OSS)はインターネット上で公開されており,誰でも利用できる.高度なロボット技術や人工知能技術も公開されており,悪意を持った者が容易に利用できる.このようにOSSが人間社会の破壊に利用されかねない新局面において,OSSの悪用を防止する枠組みを考える.OSS開発制度の社会的利点を損なわず悪用を防止することは,制度か技術のいずれかの取り組みだけでは為し得ない難易度の高い挑戦的な課題である.そこで,ロボット工学,国際法,ソフトウエア工学の専門家が密に連携し,国際団体の設立と悪用防止プロセッサの開発など,制度と技術を組み合わせた解決策の提案に挑戦する.
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研究成果の概要 |
ロボット用オープンソースソフトウェア(OSS)のテロ等への悪用を防止する新たなフレームワークを提案した.一般に,OSS開発者はソースコードを公開サイトにて公開し,利用者はこれをそのまま又は一部改変して使用している.ソースコードを公開しているため,プログラム中に悪用防止機能を持たせても,その部分を除外するだけで簡単に悪用されてしまう.そこでCPU(中央演算処理装置) 内部にOSSの実行コード検知機能を有するロボット用プロセサを試作し,これを搭載した車輪型移動ロボットで,実行可能エリアでのみプログラムを実行可能とする枠組みの実証実験を行った.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ソフトウエアのソースコードを無償で配布・改良・再配布するといったOSSの考え方に賛同した開発者が多くのソフトウエアを公開し,お互いに改良することで,ロボット技術や人工知能技術に目覚ましい発展をもたらしている.これらの技術の社会的有用性は非常に高いが,悪用された場合,多くの被害をもたらすことが恐れられている.本研究は,OSSによって生み出されてきたロボット技術や人工知能技術が高度化し,人間社会の破壊に利用されかねない状況にある新局面において,高度な科学技術をコントロールするための枠組みを提案するといった社会的意義を有する.
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