研究課題/領域番号 |
19K21637
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分2:文学、言語学およびその関連分野
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
李 在鎬 早稲田大学, 国際学術院(日本語教育研究科), 教授 (20450695)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | リーダビリティ / 評価研究 / 自動処理 / 日本語教育 / 人工知能 / テスト問題の自動生成 / ルールベースの人工知能 / テキストマイニング / 文章の自動処理 / テスト項目の自動生成 / 自動システムのガイドライン / テスト作成 / 言語能力評価 / ウェブ基盤システム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、もっとも複雑な言語単位である「文章」をもとに試験問題を自動生成する計算モデルの構築とそれをウェブシステムにおいて実装することである。本研究が目指すウェブシステムは、特定の日本語の文章を入力として受け、出力として空所補充問題(穴埋め問題)と並び替え問題(並び替えられた語句をもとに文を組み立てる問題)を自動生成するというものである。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は文章から内容理解問題を自動生成する計算モデルの構築し、ウェブシステムを通して研究成果を広く共有することであった。研究の実績として、当初の計画とおりのウェブシステムを完成している。本システムでは、ユーザーが「https://jreadability.net/sys/ja」のテキストボックスに文章を貼り付け、「学習モード」ボタンをクリックすると、その入力文章を自動処理して出力として穴埋め問題を自動生成する。本システムの特徴として、入力文章の読みやすさのスケールをもとに穴埋め問題の項目を自動生成するところにあり、読み手の日本語力に合ったテスト項目をシステムが自動生成するところにある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
内容理解に関するテスト項目は、熟練した教育者のみができるものと考えられてきたが、本研究では、それを計算モデルで実装し、ウェブシステムとして公開した。学術的なインパクトとして、コンピュータの計算モデルによる教育支援の可能性を示したことが挙げられる。社会的な意義として、世界に3000万以上いるとされる独習の日本語学習者が自律的に日本語が学べるシステムを開発したことになり、その波及効果は大きい。今後、システムをより広く利用してもらえるように、人工知能なども活用しながらバージョンアップを図っていく予定である。
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