研究課題/領域番号 |
19K21660
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分4:地理学、文化人類学、民俗学およびその関連分野
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研究機関 | 東京都市大学 (2020-2022) 東京大学 (2019) |
研究代表者 |
秋山 祐樹 東京都市大学, 建築都市デザイン学部, 准教授 (60600054)
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研究分担者 |
小川 芳樹 東京大学, 空間情報科学研究センター, 講師 (70794296)
宮澤 聡 東京大学, 空間情報科学研究センター, 協力研究員 (70834274)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | ビッグデータ / 人流 / ジオデモグラフィクス / ライフスタイル / 所得水準 / 新型コロナウイルス / 経済分析 / 携帯電話 / 所得 / 時系列 / モバイルデータ / 移動体データ / 地理空間情報 / ジオデモグラフィックス / 属性推定 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は携帯電話の移動履歴に基づく人の分布に関するビッグデータと、様々な地理空間情報を組み合わせることで、任意の空間単位(町丁目・メッシュ等)ごとに時々刻々と変化する人口と、人々の属性に基づいた地域特性を把握できる新しいダイナミック(時系列)な人口統計である「ダイナミックジオデモグラフィクス」を実現する。また同手法を海外にも適用することで、同手法の汎用性の検証と、国際展開の可能性を明らかにする。近年では様々な研究分野において同データが必要とされているが、類似する研究は我が国のみならず国際的にも殆ど前例がない挑戦的な研究といえる。
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研究成果の概要 |
本研究では携帯電話キャリアが保有するGPS測位情報等に基づく大規模な人々の分布データ(以下「人流ビッグデータ」)の各人属性を,既存の地理空間情報と各種統計を組み合わせて推定する方法を開発した.具体的には,以下4点の成果を得た。 ①各人の所得水準を推定する技術の実現.②既存のジオデモグラフィクスを時空間方向に集計することによる,ダイナミック(時系列)なジオデモグラフィクスを整備する技術の開発.③①の成果を用いた新型コロナウイルス感染症による日本における経済的インパクトの分析・把握.④以上の手法の海外における適用可能性調査による,同手法の汎用性の検証と国際展開の可能性の検討.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義:近年,地理学および様々な研究領域(都市工学,交通工学,経済学など)において,これまでよりも時空間的に精緻なアプローチが求められており,この実現には時々刻々と変化する人々の分布と属性の情報が求められている.本研究の成果はこの需要に応えるものであり,今後地理学のみならず様々な領域の研究推進を支援し,そのあり方を変えることに繋がるものと期待される. 社会的意義:人流ビッグデータは世界中で蓄積が進みつつあり,本研究の成果は直ちに海外展開できる可能性が高い.また,今後国際的に確実に需要が増大する人流ビッグデータを用いた研究において,我が国が世界のパイオニアとなるための布石を投じることができた.
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