研究課題/領域番号 |
19K21739
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分9:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
関崎 博紀 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (30512850)
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研究分担者 |
長野 真澄 岡山大学, 全学教育・学生支援機構, 准教授 (40633699)
田村 綾子 環太平洋大学, 経営学部, 非常勤講師 (50455060)
大平 真紀子 環太平洋大学, 次世代教育学部, 講師 (70773282)
市嶋 典子 秋田大学, 高等教育グローバルセンター, 准教授 (90530585)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 外国人 / 交流活動 / 異文化 / 共生 / 接触経験 / 日本語 / 地域 / 動機付け / 相互文化性 / 日本人 |
研究開始時の研究の概要 |
外国人との交流活動は、行動様式の変化、態度変容の契機となるなど、多文化共生につながる効果を持つ。しかし、各活動に関する情報交換の場がないために、実施までの過程、形態ごとの特長、及び、形態の違いによる効果の比較が統一的な枠組みから行われていない。そこで、本研究では次の2点に取り組む。1)研究の基盤として、外国人と地域住民との交流活動の実績を持つ研究者や地域による人的ネットワークを構築する。そして、点在する活動に横串をさす。2)人的ネットワークを基盤として、各自が実施した交流活動の特長と実施までの過程を記述する。また、統一的な観点から、交流活動における地域住民の様子を調査する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、外国人との交流活動が日本人の特に対外国人接触意識に与える影響を検証することである。研究の結果、外国人との接触に抵抗感を持つ者であっても、軽微なきっかけを元に徐々に抵抗感を減らし、理解を示せるようになることが示された。このような変化をもたらす交流活動には、主催する者の尽力が不可欠である。しかしながら、各地の交流活動において交流活動の実現と継続に関する難しさがあるなど、課題も示された。各交流活動において中心的役割を担うキーパーソン同士をつなげ、各自が抱える課題について継続的に議論できる環境を整備できたのも、本研究の成果の一つである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
外国人との交流活動をめぐる従来の研究では、実践報告が多かった。これに対して、本研究では、実施の一翼を担う中心的人物にアプローチして参加に至るまでの経緯を詳細に聞き取り、その結果について質的な分析を施すことで、いかにして当該人物が外国人との交流活動に従事するようになったかを解明し、研究論文として発信した。このように成果発信の方法について従来と異なる方向性を示している点は、本研究の学術的意義の一つである。また、たとえ軽微であっても、外国人との接触経験が外国人への抵抗感を減ずることを示せた点は、各地での交流活動に積極的な意義をもたらすものであり、本研究の社会的意義と言える。
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