研究課題/領域番号 |
19K21773
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分9:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
深谷 達史 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (70724227)
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研究分担者 |
児玉 佳一 大東文化大学, 文学部, 講師 (30824776)
小澤 郁美 富山大学, 学術研究部教育学系, 講師 (40909686)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 教師の指導力 / PCK / 授業ビデオ / 学習方略 / 教師の専門的視点 / コンピテンシー / オンラインツール |
研究開始時の研究の概要 |
学校の教師には,学習したことの深い理解を促すとともに,自ら学ぶ力を高めることが期待されている。本研究は,こうした教師の専門性を科学的に測定するツールとともに,児童生徒の学習を支援する力を高める介入を開発することを目的としている。具体的には,実際の授業映像を提示した上で考えたことを記述させ,その内容を分析する。オンラインの調査とすることで,いつでもどこからでも回答可能なものとする。また,記述内容が本当に教師の力量をあらわすかを他の指標との関連を調べるとともに,教員志望学生,現職教員を対象とした介入研究を行い,児童生徒の学びを促す教師の力量を向上させる方策を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究では,数学や科学などの「教科内容に関する知識」と有効な指導法に関する「教育方法に関する知識」が合わさった,教師の専門的知識であるPCK(Pedagogical Content Knowledge)を拡張し,PCKを測定し習得を促す方法を開発した。特に,実際の授業映像を活用し,授業映像の視聴とコメントの記入を求めることを通じて,PCKの活用を測定するオンラインツールを開発した。さらに,現職教員や教職志望学生を対象に,このツールを活用した調査を行った。詳細な結果は分析中であるが,これらのデータから,PCKと関連する要因,PCKの習得を促す経験を明らかにできると想定される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,本邦では十分進展してこなったPCKを定量的に把握する方法を開発し,教師の専門性の内実を明らかにしようとしている。特に,本研究では,PCKに関連する要因の検討やPCKを高める学習経験も検討している。これらのことから,教師の専門性を向上させる教員研修や教員養成課程のあり方に対しても示唆を与えると期待される。
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