研究課題/領域番号 |
19K21808
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分10:心理学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
小澤 貴明 大阪大学, 蛋白質研究所, 助教 (90625352)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
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キーワード | 安心感 / ドーパミン / マウス / イメージング / 光遺伝学 |
研究開始時の研究の概要 |
快・不快は我々の意思決定の基本となる情動であり,これまでその神経メカニズムに関する研究が精力的に行われてきた。ストレスからの解放,すなわち安心感は,我々の行動を左右する重要な情動の一つであり,ストレスと関連した行動的不適応とも密接に関連している。本研究は,①動物モデルを用いて「安心感」を測定する行動課題を確立し,②脳内報酬系であり,ストレス耐性にも重要な役割を果たすドーパミンに焦点を当て,「安心感」を司る神経メカニズムを明らかにする。
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研究成果の概要 |
快・不快は我々の意思決定の基本となる情動であり,これまでその神経メカニズムに関する研究が精力的に行われてきた。一方で,苦痛からの解放,すなわち安心感は,我々の行動を左右する重要な情動であり,ストレスと関連した行動的不適応とも密接に関連しているにも関わらず,その脳内メカニズムの研究はほとんど進んでいない。本研究は,①動物モデルを用いて「安心感」を測定する行動課題を確立し,②動物が安心を感じていると推察されるタイミングにおいて,脳内報酬系として知られる神経伝達物質ドーパミンの放出量が上昇している可能性を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究が着目する神経伝達物質ドーパミンは,脳内報酬系として快情動を制御しているばかりでなく,粘り強い行動の持続やストレス耐性にも重要な役割を果たすことが示されてきた。本研究が明らかにした,安心感におけるドーパミンの積極的役割は,①安心感と快情動の関係性,②安心感のストレス耐性における重要性,を解明する上で重要な知見である。また,ストレスへの鋭敏化によって特徴づけられる精神疾患の治療法開発にも貢献することが期待される。
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