研究課題/領域番号 |
19K21861
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分14:プラズマ学およびその関連分野
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
佐々木 浩一 北海道大学, 工学研究院, 教授 (50235248)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 溶媒和電子 / CTTS遷移 / 光励起脱溶媒和 / プラズマ・液体相互作用 / プラズマ液体相互作用 |
研究開始時の研究の概要 |
溶媒和電子を検出し,その反応kineticsを研究するための方法として,1) CTTS (Charge Transfer to Solvent)遷移を用いた溶媒和電子の生成と光吸収による検出(ポンプ・プローブ法),および,2)光励起脱溶媒和によって発生する自由電子の検出およびポンプ・プローブ法との組み合わせ,の二つの方法を開発し,プラズマ・液体相互作用研究において有用な実験技術として確立する。
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研究成果の概要 |
プラズマと相互作用する液体中に存在する溶媒和電子を検出し,その反応性を調べるための二つの実験技術を開発した。第1は,CTTS (Charge Transfer to Solvent)遷移と呼ばれる過程により溶媒和電子をパルス的に生成し,溶媒和電子の反応周波数を調べる方法であり,第2は,液面直近領域に存在する溶媒和電子にレーザー光を照射し,光励起脱溶媒和により自由電子を生成し,プラズマに輸送して検出する方法である。本研究ではこれらの新しい方法が溶媒和電子の研究に有効に利用できることを実験的に示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
プラズマと相互作用する液体中に存在する溶媒和電子は,プラズマ誘起反応に決定的な影響を与えると考えられるにもかかわらず,本研究以前にはそれを研究するための実験技術がほとんどなく,手出しできない研究課題となっていた。本研究で開発した方法により,プラズマと相互作用する液体中に存在する溶媒和電子を実験的に研究することができるようになった。今後,本研究で開発した方法が研究コミュニティに普及すれば,プラズマと液体の相互作用に関する研究が進展すると考えられる。
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