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二枚貝の重要病原体カキヘルペスウイルスの分離培養技術開発とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 19K22325
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分40:森林圏科学、水圏応用科学およびその関連分野
研究機関東京大学

研究代表者

伊藤 直樹  東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (30502736)

研究期間 (年度) 2019-06-28 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2020年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
キーワードマガキ / ウイルス / 組織培養 / 細胞培養 / ヘルペスウイルス / in vitro培養 / DNAウイルス / 二枚貝 / 感染症 / 無脊椎動物 / 血球 / 初代培養 / 魚病
研究開始時の研究の概要

貝類の重要病原体カキヘルペスウイルスには多数の変異型が存在し、各変異型の性状理解が疾病対策の上で重要である。一般にウイルスの性状解析は分離培養後に実施されるが、カキヘルペスウイルスの場合、分離培養に必要な二枚貝の培養細胞系が樹立されておらず、性状理解が遅れている。そこで本研究では培養細胞に代えて初代培養した二枚貝血球を用いることで、カキヘルペスウイルスの分離培養に挑戦する。手法樹立後は、分離ウイルスを用いた感染実験系、継代・保存法、早期診断や研究ツールに重要な特異抗体を作成する。加えて国内に分布するカキヘルペスウイルスの集積と性状評価も試みる。

研究成果の概要

In vitro条件で初代培養したマガキの細胞および組織に、マガキの重要病原体であるカキヘルペスウイルス(OsHV-I)を加え、ウイルスを人為的に増やす技術の開発を目指した。血球を加えた実験区内では、対照区と比べて有意なウイルス量の増加は見られなかった。そこで、初代培養した鰓、心臓、外套膜の組織片にOsHV-I液を加えて増殖を試みたところ、鰓組織片内におけるウイルス量は、培養上清中のウイルス量より増加する傾向が見られ、OsHV-1が鰓組織内の細胞に感染したと考えられた。組織片を用いることでOsHV-Iをin vitro条件で増殖させる可能性が新たに開かれ、今後は手法の改良が望まれる。

研究成果の学術的意義や社会的意義

当初はマガキの血球を用いマガキの病原ウイルスであるOsHV-Iを安定的に増殖させることを目指したが、達成には至らなかった。一方、血球に代えて培養鰓組織片を用いると、OsHV-Iをin vitroで人為的に増殖させることができる可能性が初めて見出された。鰓組織は採取が容易かつ多量に取得可能であるため、今後、手法を改良することで、OsHV-I研究の進展が期待できる。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-07-04   更新日: 2022-01-27  

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