研究課題/領域番号 |
19K22367
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分42:獣医学、畜産学およびその関連分野
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
万年 英之 神戸大学, 農学研究科, 教授 (20263395)
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研究分担者 |
笹崎 晋史 神戸大学, 農学研究科, 准教授 (50457115)
米澤 隆弘 東京農業大学, 農学部, 准教授 (90508566)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | ヤギ / ミトコンドリアDNA / Y染色体由来マーカー / 高密度SNPアレイ / 遺伝的多様性 / 伝播 / 起源 / 環境適応形質遺伝子 / ゲノム情報 / GWAS |
研究開始時の研究の概要 |
ヤギは強健性と環境適応性から世界の大部分の地域で飼育され、地域環境に適応した極めて多様性に富む形質を有するが、これらの遺伝様式や特性は明らかではなく、その起源伝播に関しても完全解明されていない。本研究ではこれらアジア在来ヤギ個体に対する全ゲノム解析による大規模DNAデータを用いて、遺伝的類縁関係と遺伝構造解析を実施し、アジア在来ヤギの伝播経路の全貌と新たな起源地の仮説を検証すること、ヤギの数十におよぶ環境適応形質に対する候補染色体領域・遺伝子をゲノムワイド相関解析(GWAS) を通じて明らかにすることを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究では、世界規模で収集されたヤギのDNA試料に対し、全ゲノム解析を用いた大規模DNA情報解析を利用した起源・伝播経路等の包括的研究を実施することを目的とした。 その結果、1)ハプログループBは異なる起源地を持つ、2)中央・南・東南アジア在来ヤギのミトゲノム配列からサブハプログループB1とB2の分岐年代は約30万年前と推定、3)49 集団を対象とした高密度SNP解析から、フィリピンではヨーロッパ及び南アフリカ集団との遺伝的類似性が示され、この遺伝構造は数百年前の海洋貿易による、とする新しい仮説を提唱した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
家畜ヤギは人類の生活に最も重要な家畜の一つである。この家畜ヤギの新しい起源や伝播経路を提唱できたことにより、家畜ヤギへの基本的理解、遺伝資源保護、ヒトの移動や伝播、家畜に関する文化人類学への重要な知見を提供できた。
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