研究課題/領域番号 |
19K22429
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分44:細胞レベルから個体レベルの生物学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
中村 修平 大阪大学, 高等共創研究院, 准教授 (00510611)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2021年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | オートファジー / 寿命 / 線虫 / 神経 |
研究開始時の研究の概要 |
近年の遺伝学的研究から細胞内分解システムであるオートファジーが動物の寿命制御のコアメカニズムとして着目されているが、個体レベルでどの組織のオートファジーが寿命制御に重要であるかは不明である。我々は神経系によるオートファジーがシステミックなシグナルを介して全身の老化を制御していることを示唆する予備的知見を得ており、本研究ではこのメカニズムを明らかにする。
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研究成果の概要 |
オートファジーは寿命延長のマスターレギュレーターとして注目されているが、寿命制御における組織特異的な機能は不明である。我々は以前、線虫の神経系のオートファジー活性化が効果的な寿命延長につながることを見出しており(Nakamura et al., Nat Commun, 2019)、本研究でこのメカニズム解明に挑戦した。神経系でオートファジーを変化させた個体のトランスクリプトーム解析、生存を指標としたRNAiスクリーニング等から神経系と神経系以外の組織で働く新規寿命制御因子を同定した。これらの作用機序解明から、神経系オートファジーを起点とする寿命制御の新たな経路を見出した(論文投稿準備中)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
細胞内分解システムであるオートファジーは老化や寿命制御において中心的役割を果たすことが明らかになりつつあるが、組織ごとの役割については不明な点が多い。本研究では特定組織のオートファジーの働きが全身の老化や寿命の制御にも関わることを示し、この分子カスケードを初めて明らかにした。本知見を足がかりとしたさらなる解析によりオートファジーならびに老化・寿命研究の両分野の理解に大きく貢献できると考えられる。
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