研究課題/領域番号 |
19K22612
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分53:器官システム内科学およびその関連分野
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
齋藤 康太 秋田大学, 医学系研究科, 教授 (60549632)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 分泌 / 肝線維化 / コラーゲン |
研究開始時の研究の概要 |
肝線維化に対する根本的な治療法は確立しておらず、肝線維化を直接阻害する治療薬の開発が期待されている。肝線維化の標的として、肝星細胞は重要である。肝星細胞は、炎症性サイトカインによって活性化されI型コラーゲンの分泌を異常亢進し、線維化の主要因となる。申請者は、肝星細胞活性化時の分泌経路の変化に着目し、未同定の肝線維化責任因子の輸送を阻害することで肝線維化マーカーの発現を抑制できることを明らかにしている。 そこで申請者は、分泌経路によって活性化される「肝線維化責任因子」を同定し、肝線維化を抑制する新規標的薬を開発することを目的とする。
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研究成果の概要 |
研究代表者は本挑戦的研究(萌芽)において,siRNAを用いた肝線維化抑制効果をマウスで検討すべく、マウスに対するsiRNAオリゴの選定および肝へのsiRNAの標的化の方法に関し、さまざま検討をおこなった。さらに小胞輸送関連因子の組織染色の条件検討および肝線維化モデルマウスの作成に対する条件検討を完了した。今後、本結果に基づき、マウスにおいてsiRNAによる種々の小胞輸送関連因子の発現抑制による肝線維化抑制効果の検証を行いたい。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肝線維化はアルコール、肥満等の生活習慣病的要因により引き起こされ、肝硬変・肝癌へと進行するが、線維化に対する根本的な治療法は確立していない。今後非アルコール性脂肪肝炎(NASH)が慢性肝炎の主因になることが予想されることから、ウイルスを標的とせず肝線維化を直接阻害する治療薬の開発がますます期待されている。研究代表者は分泌経路に着目し、種々の分泌経路関連因子の発現抑制によって肝線維化を抑制できる可能性を提示しており、本研究を継続することで、その抑制効果の検証を行いたい。
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