研究課題/領域番号 |
19K22629
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分53:器官システム内科学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
木村 航 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, チームリーダー (60452182)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2020年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2019年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 心筋細胞 / 細胞周期 / ミトコンドリア / 脂肪酸β酸化 / 心筋梗塞 / 脂肪酸代謝 |
研究開始時の研究の概要 |
我々のような哺乳類の成体は損傷を受けた心筋を再生できない.この主な原因は,哺乳類の心臓ではほとんどの心筋細胞が出生後すぐの新生仔期に増殖能を失うことである.本研究では出生後の糖代謝から脂肪酸代謝への栄養状態の変化が心筋細胞周期停止を誘導しているというキー仮説を設定し,これを検証する.そのため脂肪酸代謝経路と心筋細胞細胞周期制御との連関について,遺伝学的モデル等を利用して追求し明らかにするとともに,脂肪酸代謝の制御による心臓再生法の確立の基盤をつくる.
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研究成果の概要 |
我々のような哺乳類の成体は損傷を受けた心筋を再生できない.この主な原因は,哺乳類の心臓ではほとんどの心筋細胞が出生後すぐの新生仔期に増殖能を失うことである.本研究では出生後の糖代謝から脂肪酸代謝への栄養状態の変化が心筋細胞周期停止を誘導しているというキー仮説を設定し,これを検証した.その結果,出生後の心筋細胞での細胞周期停止における脂肪酸代謝の重要性を明らかにし,出生後の細胞周期制御を担う新規因子を同定した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々を含む脊椎動物では,心筋細胞が細胞周期に入る能力と心臓再生能とは完全に対応しており,心筋細胞の細胞周期制御機構の理解は,新たな心臓再生法の開発のためには不可欠である.我々は出生後の心筋細胞において細胞周期制御を担う新規因子AMPKを同定した.本因子AMPKの操作により心筋細胞増殖による心筋再生が誘導可能であれば,心疾患に対する新規治療法の開発につながる可能性があると考えられる.
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