研究課題/領域番号 |
19K22630
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分53:器官システム内科学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
森本 充 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, チームリーダー (70544344)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 肺胞オルガノイド / 肺線維症 / 細胞老化 / 血管化デバイス / 呼吸器 / 肺胞 / オルガノイド |
研究開始時の研究の概要 |
肺胞オルガノイドは複数の上皮、間充織細胞種が組織化したミニ臓器であり、生体に近い試験管内モデルと言える。本研究で新しいin vitroの肺線維症モデルを確立し、これまで行えなかった発症プロセスの検証や、細胞間の貢献度の定量的比較といった基礎研究が可能になり、将来的に新規ターゲットの探索や化合物スクリーニングへの応用も考えられる。
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研究成果の概要 |
特発性肺線維症(IPF)は肺胞の線維芽細胞が筋繊維化することでガス交換の効率を下げる疾患である。in vitro でIPFを再現できる実験系が求められていた。我々は、肺胞細胞の3次元培養法を改良し、IPFで起こる損傷―再生―線維化誘導のプロセスをin vitroで再現できる実験系の開発を試みた。上皮細胞の薬剤性障害からTgfb1等の繊維化誘導因子の発現、培養上精を使った肺線維芽細胞の筋繊維化に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
IPFは加齢に伴って増加する疾患であり、超高齢化社会を迎える日本において今後より患者数が増加していと予想される。肺の繊維化は上皮の損傷-再生の慢性化に起因すると考えられ、そのプロセスは肺胞上皮細胞の障害に始まる。本研究で開発しているin vitroの肺線維症モデルが完成すれば、これまで行えなかった発症プロセスの検証や、将来的に予防薬の新規ターゲットの探索や化合物スクリーニングへの応用も考えられる。
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