研究課題/領域番号 |
19K22714
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分57:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
藤原 千春 大阪大学, 歯学研究科, 助教 (00755358)
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研究分担者 |
北村 正博 大阪大学, 歯学研究科, 准教授 (10243247)
竹立 匡秀 大阪大学, 歯学部附属病院, 講師 (60452447)
Canela Andres 京都大学, 白眉センター, 特定准教授 (90837585)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | 歯周組織 / 再生機構 / 数理モデル / 歯周組織再生 / 遺伝子発現 / 再生効果 |
研究開始時の研究の概要 |
歯周組織の再生は、再生治療剤自体の効能に加え、患者の生体因子 (幹細胞の数、放出される再生を促すタンパク質の量など) が時間軸で変化しながら影響することに大きく左右される。しかしながら、歯周組織再生に影響を与える複数の生体因子を統合し、歯周組織の再生機構をシステムとして理解するための方法がこれまでに存在しなかったため、歯周組織の再生効果を科学的に予測することは不可能であった。本研究では、これらの因子を多面的に解析し、数理モデルを用いて統合することで、歯周組織再生療法による再生効果を予測する手法を開発することを目的として研究を行う。
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研究成果の概要 |
現在、多様な歯周組織再生療法が開発されているが、その効果は患者ごとに異なります。再生誘導効果に影響を及ぼす宿主因子を多面的に解析し、治療効果の予測に繋げることができれば、効果的な再生療法の選択や新規再生療法の開発にも益する基盤情報を得ることができます。本研究では、マウスを用いて歯周組織再生モデルを構築し、歯周組織再生の鍵となる多数の分子を同定し、これらの分子情報と発現情報を基に、歯周組織再生機構を数理モデルで表しました。さらに、シミュレーション解析を行うことで、歯周組織再生分子機構の統合的に理解し、歯周組織再生メカニズムの一端を解明しました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により構築した数理モデルを応用することで、将来的に、患者は確実性の高い再生治療法を選択できるようになります。加えて、現行の再生予後診断技術を大きく革新することが可能となります。さらに、実用的な再生効果予測技術は、開発中の歯周組織再生医療薬の効果や適切な処方を予測することにも利用できるため、新規歯周組織再生治療剤の開発促進や、再生医療産業の活性化にも繋がることが期待できます。
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