研究課題/領域番号 |
19K22748
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
内山 美枝子 新潟大学, 医歯学系, 教授 (10444184)
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研究分担者 |
飯島 淳彦 新潟大学, 自然科学系, 教授 (00377186)
奥田 明子 (田所明子) 新潟大学, 医歯学系, 講師 (60454584)
小山 諭 新潟大学, 医歯学系, 教授 (10323966)
黒瀬 雅之 岩手医科大学, 歯学部, 教授 (40397162)
佐藤 大祐 新潟大学, 研究推進機構, 助教 (70778703)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 美味しさ / 随意性嚥下機能 / 摂食アプローチ / 「美味しさ」 / 嚥下機能 |
研究開始時の研究の概要 |
「口から食べる」ということは、からだの栄養を保つという観点だけではなく、「美味しさ」や「満足」といった情動にも関連しているのではないか。これは医療や福祉領域では経験知、実践知となっているが、エビデンスはない現状である。それは「美味しさ」の検証は難解であるからだ。我々の進めてきた検証成果では、生体反応から客観的な指標を策定できる可能性が見えてきた。そして嚥下機能定量化で評価ができる可能性を見出すことができた。本研究は「美味しさ」が「飲み込み」にも関連しているか定量的に検証するものである。この成果から嚥下機能の低下にある対象の「口から楽しみながら食べる」という摂食ケア介入につながるものといえる。
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研究成果の概要 |
本研究は,「美味しさ」を感じた「飲み込み」は,「美味しさ」を感じない「飲み込み」に違いがあるかの問い検証するものである.我々がこれまで進めてきた検証成果から,「美味しさ」を生体反応から定量化できる可能性がみえた.これらの検証をしながら,美味しさ」刺激となるサンプルの策定および,随意性嚥下機能の定量化を試みた.当初計画していた咽頭口腔内の大気圧センサーによる評価からより侵襲の少ない検証方法として喉頭隆起周囲の画像解析法を開発し検証を行った.結果,嗜好の違いによって嚥下速度に変化がある状態が確認できた.今課題の成果は美味しさが摂食支援の基礎的データとなりうる.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究代表者と研究分担者は3年前から「美味しさ」の客観的指標の策定が必要だと考え,検証した結果,味刺激による瞳孔の縮尺に変動があることや唾液内のタンパク質の1種が特異的に変動する可能性の示唆があった.これらの成果を用いて嚥下機能の定量化で評価ができる可能性を見出した.本研究は,今成果を基にすることで,嚥下機能の低下にある対象の「口から楽しみながら食べる」という摂食ケアへの積極的な介入につながる「芽生え期」の研究といえる.今成果から嚥下機能の低下にある高齢者や知覚障害者への研究応用が可能となり,摂食ケアの技術向上につながるものと考える.
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