研究課題/領域番号 |
19K22783
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 星城大学 |
研究代表者 |
太田 進 星城大学, リハビリテーション学部, 教授 (50452199)
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研究分担者 |
坂井 建宣 埼玉大学, 理工学研究科, 教授 (10516222)
長谷 和徳 東京都立大学, システムデザイン研究科, 教授 (10357775)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 変形性膝関節症 / 関節音 / 振動 / 早期発見 / 高速フーリエ変換 / 機械学習 / スクワット / トータルパワー / 振動解析 / 加速度計 / 立ち上がり / 早期変形性膝関節症 / 加振器 / 周波数解析 / 判別分析 |
研究開始時の研究の概要 |
変形性膝関節症は中高齢者の主な膝関節痛の原因であり,運動機能低下を引き起こす.しかし,変形性膝関節症は,既に骨の変形が進んでいても症状が出現しないことも多く,気づかないうちに進行する.そこで本研究の目的は,立ち上がりなどの膝関節動作時に膝から生じる振動(関節音)を小さな加速度計を用いて計測し,簡便にかつ非侵襲的(痛みがなく,被爆しないなど)に,変形性膝関節症を見つけ出す方法を確立することである.すでに,今までの研究で,中高齢者の方を対象に行いやすく信頼性のある方法の準備を進めてきた.今回の研究で,実用的なレベルまでの方法の確立を目指す.
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研究成果の概要 |
変形性膝関節症(膝OA)は,膝関節の骨の変形が生じている場合においても症状がないことが多く,その予防のためには,簡便な膝OAのスクリーニング方法を確立することは重要である.我々は膝から生じる音に着目し,膝に変形がある場合,症状がなくても動作時に膝が振動すると考えた.また,その音(振動)が膝への負荷が少ない場合とまた大きい場合で,膝の変形があるほど,振動量の差が大きくなることに着目し膝OAを判別する方法の開発,応用をした.その結果,我々の新しい方法により,膝OAと健常膝の判別が可能であると考えられた.更なる応用は今後であるが,まず方法論の確立と予備的検討まで実施できた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
要支援の主な原因と考えられている変形性膝関節症(膝OA)は,中高齢者の罹患率が高く,レントゲン撮影により診断される.しかし,約3分の2は骨の変形があっても症状が出現しない.高齢者の介護予防のためにも,症状が出現していなくても早期に膝OAを簡単にスクリーニングする方法を確立し,予防をすることが重要である.我々は膝OAの初期に生じる関節からの音を新しい視点(音を出さずに動かすことができれば正常に近い)から解析方法を新たに構築した.本法は,簡便であるため実用化しやすく,今後は人間ドックのオプションや運動療法の治療判定などにも応用ができ,膝OAの予防,強いては介護予防へと結びつけることが可能である.
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