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化学的・物理的促進法を用いた経皮的薬剤投与に基づく新たな発汗研究手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K22831
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分59:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
研究機関大阪国際大学

研究代表者

井上 芳光  大阪国際大学, 人間科学部, 名誉教授 (70144566)

研究分担者 天野 達郎  新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (60734522)
近藤 徳彦  神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (70215458)
研究期間 (年度) 2019-06-28 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
キーワードマイクロニードル / イオントフォレーシス / 経皮薬剤送達 / エクリン汗腺 / 熱中症 / 体温調節 / エレクトロポレーション / 経皮薬物送達 / 角質 / マイクロニードルパッチ / 経皮薬物送達技術 / 皮膚血管 / 経皮ドラッグデリバリー / 精神性発汗 / 神経ペプチド / 経皮薬物伝送
研究開始時の研究の概要

本研究では,将来的には子どもや高齢者のための新たな発汗機能検査法を確立することを見据え,痛みを伴わずに大きな分子でも汗腺に届けることができるような新しい研究手法を開発する.特に①エレクトロポレーションを利用した新たなデバイス開発,②化学的作用を利用した電流の痛み軽減方法の確立,③これらを組み合わせた新たな評価法の確立を実施する.

研究成果の概要

従来から良く用いられてきた発汗研究のための薬理手法としてイオントフォレーシスがあるが,この方法では角質層が厚い部位や分子が大きい薬剤に用いることが難しかった。本研究では,イオントフォレーシスとエレクトロポレーション(電気パルスを負荷して皮膚に薬剤の通り道を形成する方法)を組み合わせた方法およびイオントフォレーシスとマイクロニードル(微小ニードルパッチを皮膚に貼り付けて穿孔を形成する方法)を組み合わせた方法から新しい発汗研究法を検討した。その結果,後者の方法で経皮薬剤送達効率が大きく改善して,従来研究が難しかった厚い皮膚でも発汗の薬理研究ができることが明らかになった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

暑熱環境下における発汗には体内の熱を体外に放散する役割があり,体温の過度な上昇の抑制につながっている。近年では地球温暖化によって熱中症問題がより一層深刻化していることもあり,体温調節機能としての発汗の重要性がより高まっている。しかし,発汗のメカニズムには不明な点が多く残されている。その一つの理由が発汗の研究方法の限界があった。本研究で得られた成果より,従来は経皮的な方法で評価が難しかった皮膚が厚い部位の発汗応答を評価できるようになる。さらに分子が大きい薬剤への効果も期待できる。これら成果は,将来的には発汗機能を効果的に高めて熱中症を予防する方策の提言につながるため,意義が大きい。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022 2021 2020

すべて 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] A novel transdermal drug delivery technique for sweating research in humans2022

    • 著者名/発表者名
      Amano T, Fujii N, Nishiyasu T, Kondo N, and Inoue Y
    • 学会等名
      ARIHHPフォーラム2022
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] マイクロニードルパッチとイオントフォレーシス法を用いた新たな発汗研究法の開発2021

    • 著者名/発表者名
      天野達郎,藤井直人,梶山健次,権英淑,近藤徳彦,井上芳光
    • 学会等名
      第35回運動と体温の研究会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] 経皮ドラッグデリバリー技術を用いたヒト運動時の発汗研究2020

    • 著者名/発表者名
      天野達郎
    • 学会等名
      第34回運動と体温の研究会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 招待講演

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公開日: 2019-07-04   更新日: 2023-01-30  

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