研究課題/領域番号 |
19K22851
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分60:情報科学、情報工学およびその関連分野
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研究機関 | 長岡工業高等専門学校 |
研究代表者 |
矢野 昌平 長岡工業高等専門学校, 電気電子システム工学科, 教授 (90332006)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | バイオメトリクス / 耳音響認証 / インパルス応答 / 識別器 / サポートベクトル / 等誤り率 / 認証精度 / 波面合成 / 音響インパルス応答 / アレースピーカ / アレーマイクロホン |
研究開始時の研究の概要 |
常時個人を認証可能な仕組みが、ネットワーク社会の健全な成長とトラスト (信頼性)を確保に必要である。イヤホンから音波信号を送出し、耳の反響音を収音する耳音響認証を考案した。これは常時認証を可能とし「なりすまし」等の詐称を防ぐことが可能とした。本研究において認証装置を耳にかざすだけで個人認証を可能とするノンコンタクトな耳音響認証の実現に挑戦する。耳近傍における認証装置との幾何学的位置の変動は高次数の関数となり解析は困難である。波面合成を用いて低次元化処理を行いAIと機械学習により、幾何学的位置変動と音響特性との関係を見つけ出す。これにより、耳近傍でのノンコンタクト耳音響認証の実現を目指す
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研究成果の概要 |
イヤホンから音を送出し、耳からの反響音で常時認証を行う耳音響認証を考案した。イヤホンを装着することは、若い世代において違和感なく受け入れられることが予想される一方、イヤホンの装着により外部からの音が遮断されることにより、会話を困難としや外部からの警告音を聞き取りにくいなどの弊害が予想される。本研究では、耳を塞がずに個人認証を行う可能性について、音響透過型イヤホン装置を提案し、本装置による耳音響認証精度について被験者を用いて実験的に検討を行った。その結果、認証精度を示す等誤り率(EER)2.53%となり、実用レベルの認証精度を得た
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
コロナ禍での働き方の大きな変化として、ネットワーク越しの会議や決算が増加した。インターネット社会において、本人を証明するための方法としてバイオメトリクス認証技術は今後ますます発展していくことが予想される。その中でも、常時認証を可能とする耳音響認証への注目はさらに増大すると予測される。耳音響認証の弱点であった耳をイヤホンによりブロックすることに対して本研究では、透過型イヤホンを用いることで解決した。本研究のあたえる社会的意義は大きいと言える。
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